中間管理職,仕事,時間,言葉の力
(写真=The 21 online)

仕事量が膨大な中間管理職。「がむしゃらに頑張る」だけでは、いずれ行き詰る。では、どのように仕事を効率化していけば良いのか。数多くのビジネスリーダーを育ててきたコンサルタントの嶋津良智氏に、そのコツをうかがった。

中間管理職の仕事量はとにかく膨大。もっと時間があればと願う方も少なくないでしょう。しかし「パーキンソンの法則」によれば、仕事の量は、完成のために与えられた時間すべてを満たすまで膨張してしまう。

つまり、人は時間を「あればあるだけ使ってしまう」のです。

ただ、逆に考えれば「時間がなければ、ないなりに工夫して使う」とも言えます。そこで、私は「忙しい」が口癖の方々に、「もっと忙しくしてみなさい」と伝えています。

すると、余計な仕事がどんどん削られ、本当に自分にとって大切な仕事を見つけることができるのです。それ以外の仕事は止めてしまったり、人に任せたりすれば良い。ここが仕事効率化のスタートです。

大切な仕事を見極めるのには、緊急度と重要度のマトリックスがお勧め。ですが、その際「重要度も緊急度も高い仕事」ばかりを優先し、緊急ではないけれど、放っておけば大変なことになる仕事を放置しがちなのです。

では、どうすれば良いのか。ポイントは「タスクのアポイントメント化」です。すべき仕事(タスク)を洗い出したら、それをいつまでにやるのか期日を決める(アポイント)のです。これにより、先送りしていた仕事も効率的にこなしていくことができます。