先月23日の安川電機(6506)を皮切りにスタートした3月期決算企業の第3四半期決算発表も中盤から終盤にさしかかってきましたが、今週に入ってもまだまだ多くの企業が決算発表を行っています。そこで今回は早速6日から8日の決算をTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に集計してみました。
そしてその結果をみると通期の業績予想の上方修正に踏み切った銘柄も幾つかみられます。例えばトヨタ <7203> は為替を円安方向に見直したことなどによって通期の営業利益の見通しを1兆7000億円から1兆8500億円へと上方修正しています。
しかし、決算発表翌日の株価は引き上げた営業利益が市場予想に届かなかったこともあって冴えないものとなりました。一方で市場予想を上回る上方修正を行った半導体切断装置のディスコ <6146> では決算後に株価が急伸しています。
もう一つのヒント
◆明日の決算発表スケジュールは
先月からスタートした3月期決算企業の第3四半期決算発表も一段と本格化しています。こうしたなか今週もまだまだ多くの企業が決算発表を予定していますが、明日は三井不動産 <8801> やNTT <9432> などが決算発表を行う予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク】
・
天動説を信じますか? トランプ大統領の暴言は無視するべき
・
金融政策は”無風”。物価下振れリスクと為替不安定化で、緩和長期化の方向
・
【決算メモ】ブロンコビリー(3091)
・
雇用統計結果報告
・
先週の米国株式市場-主要3指数は高安まちまち-