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日本の企業は?

ファイザーが3年ぶり首位奪還 製薬企業売上高ランキングトップ10

製薬企業,武田薬品,ファイザー,ノバルティス
(写真= Avatar_023 /Shutterstock.com)

2016年の製薬会社の業績を集計した「2016年大手製薬会社ランキング」がまとまり、アメリカのファイザーが3年ぶりに1位に返り咲いたことが分かった。これに対し日本の大手製薬会社はトップ10に遠く及ばず、ランキング上位をうかがう状況でもない。研究開発費で大きく水を開けられており、欧米と日本との製薬市場の明暗が浮き彫りになった形だ。

ランキングは、製薬業界に特化したニユース解説メディア「AnswersNews(アンサーズニュース)」が、海外の大手製薬会社の2016年の業績を集計して発表。11位以下も公表している。

集計対象は2016年2月23日までに業績発表を行った19社の売上高と研究開発費。

特許切れは、業績悪化の要因

順位(前年) 企業名(国)売上高/研究開発費
10位(前年9位) アストラゼネカ(英国) 23002百万ドル/5890百万ドル
9位(10) アッヴィ(米国) 25638百万ドル/4366百万ドル
8位(6) ギリアド・サイエンシズ(米国) 30390百万ドル/5098百万ドル
7位(8) ジョンソン&ジョンソン(米国) 33464百万ドル/9095百万ドル
6位(5) サノフィ(フランス) 37541百万ドル/5741百万ドル
5位(7) グラクソ・スミスクライン(英国) 37929百万ドル/4934百万ドル
4位(4) メルク(米国) 39807百万ドル/7194百万ドル
3位(1) ノバルティス(スイス) 48518百万ドル/9093百万ドル
2位(3) ロシュ(スイス) 51588百万ドル/11763百万ドル
1位(2) ファイザー(米国) 52824百万ドル/7872百万ドル

参考(日本)
武田薬品工業 15640百万ドル/2898百万ドル
アステラス製薬 11960百万ドル/1987百万ドル
大塚HD 10999百万ドル/1553百万ドル

ランキング10位はアストラゼネカ(英)で売上高は230億ドルと前年比7%減。前年9位からの転落で、米国で高脂血症治療薬「クレストール」の特許が切れたことが打撃となった。9位は米アッヴィで同256億ドル、前年比12%増となった。アッヴィは、間接リウマチ治療薬「ヒュミラ」の売り上げが160億ドル(1兆7364億円)に達し、ランクを押し上げた。

8位は米ギリアドで同303億ドル、前年比7%減。ギリアドの不調は、主力のC型肝炎治療薬「ハーボニー」の需要が米国を中心に一巡したためで、ランクは前年6位から後退した。C型肝炎治療薬の売上高は、ライバル製品の登場もあって前年から50億ドル以上減少した。

7位は米J&Jで同334億ドル、前年比7%増。6位は仏サノファで同375億ドル、前年比1%減。

好調なトップ5、目玉商品が後押し

トップ5を見ると、5位の英グラクソ・スミスクラインが前年の7位から2ランクアップ。HIV領域が前年比37%増と大きく伸びたことが要因で、全体の売上高は379億ドル、前年比17%増となった。4位は、米メルクで売上高は398億ドル、前年比1%増。

3位は前年まで2年連続トップだったノバルティス。多発性硬化症治療薬「ジレニア」や白血病治療薬「タシグナ」が引き続き好調なのが要因で、乾癬治療薬「コセンティクス」が大きく注目されたものの、白血病治療薬「グリベック」の特許切れが響いた格好だ。

2位は抗がん剤が好調なスイス・ロシュで、売上高は515億8800万ドル(5兆5634億円)、前年比5%増と、500億ドルの大台に乗せた。抗がん剤「リツキサン」「ハーセプチン」が堅調に推移したほか、同「パージェタ」や、日本では承認中の免疫チェックポイント阻害薬「ティーセントリック」など、最近発売した新製品も貢献した。

米ファイザーの返り咲き、日本の大手はかろうじて20位以内

トップとなったのは、米ファイザーで売上高は528億2400万ドル(5兆7050億円)、前年比8%増と3年ぶりに1位に返り咲いた。新製品の乳がん治療薬「イブランス」が前年の3倍となる21億ドル余りに延びたほか、ホスピーラやメディベーションといった積極的な企業買収も業績を押し上げた要因だ。この「イブランス」は日本では昨年10月に承認申請。17年中の発売が見込まれ、話題となっている。

その日本の製薬大手だが、売上高1兆円超の日本企業3社も参考掲載されている。最大手の武田薬品工業は、17年3月期に売上高1兆7000億円(前期比5.9%減)を見込んでいる。ランキングではようやく17位に相当する位置だ。1兆3000億円(5.3%減)を予想するアステラス製薬は19位に相当し、大塚ホールディングスは19位の位置だ。ただ、例年4月に決算発表を行う独ベーリンガーインゲルハイムが上回ると予想され、最終的には20位となりそうだ。

2年連続トップだったノバルティスが順位を落としたように、大型医薬品の相次ぐ特許切れは、日本でも問題になった。業績を大幅に悪化させる要因の一つとされ、少数の有力商品に頼る日本の製薬会社の体質まで議論された。大方の製薬会社は回復傾向を見せたものの、日本市場では息を継ぐ暇もない価格競争の激化や薬価の引き下げなどが影響し、全体として収益性が低下する状況となっている。

1兆円を超える研究開発費

今回のランキングでは、売上高とともに研究開発費も計上した。最も多かったのは、ロシュで117億6300万ドル(1兆2685億円)と、1兆円を超える額で注目される。スイスフランベースでは前年から20%も増加している。目玉商品である「ティーセントリック」が複数のがん種で臨床第3相試験に入っており、研究開発投資に弾みをつけている。

続いてノバルティスが90億ドル(9762億円)、ファイザーが78億ドル(8502億円)となっており、国内最大手の武田薬品(17年3月期見込みで3150億円)と比べ、大きく差をつけている。潤沢な研究投資で、大型商品を生み出し、市場を牽引することが、業績好調につながるようだ。

2017年の予想として、ファイザーが売上高520~540億ドルと若干減収を見込んでいる。これに対し、ロシュは1桁台前半から半ばの売上高を見込んでいるため、ロシュが仮に2%以上の増収となれば、世界首位がまた入れ替わることになりそうだ。(ZUU online 編集部)

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