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(写真=Gyorgy Barna/Shutterstock.com)

資産運用に興味があっても、自身で勉強を進める時間がなく、誰かに相談にのってほしいときがあるかと思います。家族に相談しても適切な答えが得られるとは限りませんし、友人・知人にも気軽に話すことがはばかられる…という方もいるでしょう。そんなときに活用したいのが資産運用アドバイザーです。

今回は、資産運用アドバイザーを選ぶコツについて紹介します。

目的別にアドバイザーを選ぼう

資産運用アドバイザーとは、ライフスタイルや投資スタイル、資産状況に合わせて、個々に資産運用のアドバイスをしてくれる専門家です。金融に関する法律や制度、金融商品への知識が豊富であり、相談内容などの顧客情報を厳守して相談にのってくれます。

資産運用アドバイザーといっても、資産運用の手段はたくさんあるので、アドバイザーもそれぞれ専門や得意分野があります。ライフプラン、不動産・株・投資信託などの金融商品、保険、貯蓄や節約など、自分の相談したい分野を明確にして、自分の相談したい分野に詳しいアドバイザーを探しましょう。

評判のいい資産運用アドバイザーでも、自分の相談したい分野に詳しくなければ、有益なアドバイスが得られないかもしれません。資産運用アドバイザーのプロフィールや過去の実績などから、相談したい分野に詳しい人かどうか確認してみましょう。

信頼関係を築けるアドバイザーの見つけ方

資産運用は中長期的に行っていくものなので、アドバイザーとも長く付き合っていく必要があります。具体的に以下の3点を確認しましょう。

1. 商品説明だけでなく、個人の資産状況に基づいてアドバイスしている


金融商品の説明ばかりするアドバイザーではなく、個人の資産状況・ライフプラン・投資スタイルに合わせたポートフォリオを作成し、商品を選んでくれるアドバイザーは良心的といえるでしょう。金融商品にばかり重きを置くのではなく、資産運用のプロセスを重視しているアドバイザーなら、不安な点を相談しても真剣に受け止めてくれるはずです。商品知識だけではなく、税金や相続対策についても総合的に意見をくれるアドバイザーだとさらにいいでしょう。

2. 投資哲学に共感できる


アドバイザーにアドバイスをもらったら、なぜその内容になったのかを説明してもらいましょう。中でも、あなた自身が納得行くまで、質問を重ねてみることが重要です。真摯に答えを返してくれるかどうか、といったアドバイザーの姿勢を確認できますし、そこからアドバイザーの投資スタイルを確認することもできます。そうした会話を通じて、あなたがアドバイザー自身が持つ投資の哲学といったものに共感できるようなら、その後も自分に必要なアドバイスをもらえることが期待できます。

3.豊富な投資経験がある
いくら知識が豊富なアドバイザーでも、投資には経験が必須です。自分と相性のよいアドバイザーが見つかったら、これまでの経験について質問してみましょう。もし興味を引くようなエピソードが出てこなければ、自分とは相性がよくない可能性があります。

結果は必ず確認すべき

資産運用を開始したら結果が出ているかどうかを定期的に確認しましょう。投資は短期間では成果が見えにくいのですが、なかなか結果が出なかったり、途中でアドバイザーの意見に共感できなくなったりしたときは、別のアドバイザーを探すことを検討してもいいかもしれません。

資産運用アドバイザーを選ぶときは、経験豊富で投資哲学に共感できる人を見つけましょう。そのためには、自分がどのような分野で投資をしたいのかを明確にすることが大切です。そして、自分に合ったアドバイザーが見つかったら、その意見を参考にして早速資産運用に挑戦してみましょう。