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(写真=Ermolaev Alexander/Shutterstock.com)

不動産投資を始めるに際しては、やはり相応の資格があるに越したことはありません。実際に役に立つ知識は、あくまでも実践の場にあることを踏まえたうえで、プロが教える不動産投資に役立つ資格を5つ選んでみました。

宅地建物取引士

宅地建物取引士というのは、不動産に関する法律知識を持った「不動産取引の専門家」が持つことのできる資格です。この資格を持った人には、「物件に関する重要事項の説明」、「重要事項説明書への記名と押印」、「契約書への記名と押印」という3つの業務が「独占業務」に定められています。

高額の取引となる不動産取引では、トラブルの防止と消費者保護の責任は重大なものになります。そのため、建物の売買や賃借などの不動産取引で宅地建物取引士が担う役割は、きわめて重要な役割を担っています。

かつては「宅地建物取引主任者」と呼ばれていたこの資格は、2014年6月に公布された「宅地建物取引業法の一部を改正する法律」によって、2015年4月1日以降には現在の「宅地建物取引士」になりました。

国家資格である「宅地建物取引士」は難易度もそれなりに高く、冷やかし程度の勉強では合格を狙うのは難しいでしょう。ただこの資格試験が、不動産はもとよりそれに関連する金融関係にも役に立つことに間違いはありません。

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定 2級

FPは、顧客である個人や中小企業の相談に応じ、資産に関するアドバイスを行う専門家のことです。その主たる業務は「顧客の資産に関する情報の収集・分析」と「顧客のライフプランやニーズに合わせたプランの立案とアドバイス」になります。

FPは業務独占資格ではありませんから、「FP技能検定 2級」の資格がないからといって業務に制約が生じるわけではありません。けれども金融や保険、証券などの知識も身に付くため、この資格を活かしてFP事務所を開いて独立したり、資産に関するセミナーの講師を務めたり、さらには書籍を執筆する人も出てきています。

マンション管理士

マンション管理士は、管理組合の運営や建物構造上の技術的な問題についての助言や指導、その他の援助を行う専門的知識をもったスペシャリストです。マンション管理士も業務独占資格ではありませんが、管理組合の管理者やマンションの区分所有者からの相談に応じて、さまざまな問題を解決していきます。

マンション投資をすると、理事会などに出席する機会が多くなります。物件の資産価値を保持するためには、マンション内で起こっているさまざまな出来事に対する正確な判断が求められることになります。単に法律を解釈するだけではなく、必要な修繕や管理についてどこに積立金を使うべきかなど、幅広いマンション管理についての知識を手に入れるには、この資格に向けた勉強が役に立つはずです。

証券外務員Ⅰ種、Ⅱ種

証券外務員のⅠ種とⅡ種は、証券会社の職員に求められている金融関連の代表的な資格です。この資格試験では、財務諸表の読み方から経済・金融関連の基礎知識、または金融取引関連のルールの理解が求められています。

証券外務員にはⅠ種とⅡ種がありますが、Ⅱ種に関しては受験者の6割程度が毎回受かっているなど難易度はさほど高くないようです。しかし、証券取引関連全般の知識を幅広く吸収できるので、コストパフォーマンスの高い資産運用関連の資格だと言えるでしょう。

簿記2級

会計関連の資格の中で最も人気が高い簿記2級には、基本的な財務諸表の読み方や管理会計の基礎的な理解など、企業財務に詳しくなるための基本知識が求められています。そのため、簿記2級の資格勉強をきちんと極めれば、貸借対照表や損益計算書の読み方が身に付くことになります。

簿記2級は難関とまではいかなくとも、決して簡単な資格ではありません。これまで会計関連に経験のない人の場合には、資格の取得に200時間程度の勉強が必要だとも言われているほどです。

今回紹介した5つの資格は、不動産投資をより理解するためにも取っておくと役立つ資格です。気になる資格があった人はぜひ取得を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。(提供: 不動産投資セミナー

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