今回は大手金融機関が高いレーティングをつけている注目の6銘柄を紹介していきたいと思います。今回は特に「中立」から新たに「買い」のレーティングがつけられた銘柄と、新規カバレッジで「買い」が付いている銘柄を見ていきます。
大手ゼネコン各社
大手金融機関のUBS社による大手ゼネコン各社の目標株価がアップデートされていましたが、多くの銘柄の目標株価が引き上げられています。
銘柄名 レーティング ターゲット
大成建〈
1801
〉 Neutral継続 480→600円
大林組
〈
1802
〉
Buy継続 720→900円
清水建
〈
1803
〉
Neutral→Buy 620→860円
鹿島
〈
1812
〉
Buy継続 460→600円
前田建
〈
1824
〉
Neutral→Buy 740→950円
奥村組 〈
1833
〉
Neutral継続 440→550円
戸田建
〈
1860
〉
Neutral継続 350→430円
今回は「Neutral」→「Buy」へレーティングが変更された清水建設、前田建設について見ていきたいと思います。
清水建設〈
1803
〉
現在の株価は6月末の年初来高値の水準まで上昇していますが、その要因としては新国立競技場の受注が挙げられます。現在の競技場からのイスの撤去が始まるなど、いよいよ立て替えに取り掛かることが予想されています。
前田建設〈
1824
〉
オリンピックに向けての公共インフラの整備、リニア中央新幹線の建設計画、品川周辺での大規模な再開発計画などから受注件数が高い水準で推移することが予想されます。その他ゼネコン各社についても現在の株価は更なるアップサイドがあると予想されています。
ディスコ〈
6146
〉
大手金融機関のJPモルガンでは投資判断を「Neutral」から「Over Weight」に格上げし、目標株価も6500円から11000円に引き上げています。
後工程企業の1-3月期受注の拡大を想定、又、企業ガイダンスの第4四半期受注・売上高計画が上振れ、大幅な業績増額修正になるポテンシャルを秘めていると指摘しています。
電通〈
4324
〉
大手金融機関のみずほ証券は電通のレーティングを「中立」から「買い」へ変更しました。電通は昨年、イギリスのAges groupの買収を完了させて以来、年明けからポーランド、カザフスタン、ドイツ、アメリカ、ブラジルの広告・マーケティング会社の買収を立て続けに発表しています。この統合の諸費用が来期は減るため、営業増益率も跳ね上がると予想されています。
マルエツ〈
8178
〉
大手金融機関の三菱UFJMSはレーティングを「Neutral」から「Out Performed」へ変更しました。
これは①食品スーパー大手のマルエツが10日発表した2014年3~5月期の連結決算で、純利益が6億5900万円と前年同期比93%増えたことと②更なる業績の上方修正余地があることの二点によるものです。>同社は鮮度の高い野菜や肉の品ぞろえを増やして集客力を高め、コンビニエンスストアとの競争が激しいなかでも既存店売上高を伸ばし、消費増税のマイナス影響を吸収しています。このため、今後の業績にも注目が集まりそうです。
リコーリース〈
8566
〉
大手金融機関の野村證券が新規カバレッジに選び、目標株価を3800円、レーティングを「Buy」としています。同社はリース事業やローン事業を行うリース・金融サービス会社です。18日の決算で売上高が6%増加し、純利益も1%増加し、これを好感し、株価が上昇しています。この増益の要因は、主力のリース事業で太陽光発電設備が伸びたほか、土木建設機械も好調で、また、法人向け融資や集金代行などの金融サービス事業も伸びことによります。今後も主力のリース事業を中心に堅調に業績が推移するとの見通しから野村證券では「Buy」のレーティングがつけられています。
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