株式投資に興味がある人は一定数いても、その仕組みやどのように利益を上げるかを熟知して実践できている人は意外と少ない。その原因には、そもそも「株式の役割を理解していない」、「専門用語が難しい」、「儲かる仕組みがわからない」などの理由があげられる。

今回は、株式投資を始めてみたいが一歩を踏み出せないあなたに、株式投資の歴史や利益を上げる仕組みについて掘り下げて解説する。

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(写真=pathdoc/Shutterstock.com)

株式とは

投資には様々な商品があるが、株式投資というのはその名のとおり株式に投資を行うことを指す。

では株式とはいったい何なのだろうか。株式の歴史は古く、人類史上最初の株式会社といわれている東インド会社が設立されたのが17世紀の初頭のことだ。この出来事は人類の経済活動のあり方を大きく変えたと考えられている。

それまでは、事業を始めるためには優れたアイデアとそれを実現する資金の両方が必要だったが、株式会社の登場がその概念を変えたのである。

株式会社の仕組みを利用すれば、自己資金がなくとも事業に必要な資金を公募することが可能だ。事業に投資したい投資家から事業資金を調達する代わりに、株式、すなわち「部分的な会社の所有権」を譲り渡し、利益が上がればそれを株主に分配するというのが株式会社の仕組みである。

株式はひとつの資産であり、個人間もしくは法人間で取引が可能だ。現代は株式取引所が整備されており、取引所に上場されている株式であれば、基本的にいつでも売買に参加できる。現代では、インターネットを介して株式が売買できるようになったので、この株式投資という行為は広く一般的なものとなったといえる。

株式投資の利益

一般的に株式投資で得られる利益は2種類ある。それは、インカムゲインとキャピタルゲインである。それぞれ、違った性質を持っているので、株式投資を行う際には、どちらの利益を主な目的とした投資なのかを明確にしておく必要がある。

・ インカムゲインとは
資産を保有することで得られる利益を指す。株式投資では、ある一定期間株式を保有することで、株主は配当金や株主優待を受け取る権利を得られる。これをインカムゲインとよぶ。

・ キャピタルゲインとは
資産を売買することで得られる利益を指す。株価は需要と供給で成り立っているので、様々な要素で常に変動する。そのため、この性質を利用して株式を安値で買って、それよりも高値で株式を売ることができれば利益が発生する。これがキャピタルゲインである。

もちろん企業側が配当金を引き下げたり、無配としたりすることもある。また、予想に反して株価が逆行してしまう可能性もあり、株式投資にはリスク管理が必要である。

株主優待とは

企業が投資家たちに安定的に資金を提供してもらうためには、配当金の分配、将来性のある事業への取り組みによる株価の上昇など、株主へのメリットを常に意識しなければならない。株主優待はそのひとつで、その名のとおり、株主を優待するための制度である。

自社製品や自社サービスを無料や割引価格で利用できる株式投資の隠れた魅力でもある。例えば、航空会社の株式をある一定数以上保有していれば、通常価格よりも安く航空券を購入できるサービスが提供される。このように、その会社の商品やサービスをよく利用するのであれば、株主優待は投資家にとっても大きなメリットになる。また、企業によっては、自社製品や自社サービスではなく、金券やお米がもらえる場合などもある。

投資対象の特徴を見極める

株式投資を始めるためには、まずはその投資対象がどういった特徴を持っているのかを大まかにでも理解する必要がある。例えば、高配当が期待できるのか、無配だがその分高い成長を期待できるのか、充実した株主優待制度を持っているのか、などだ。

今回は、株式がどういった社会的役割を持っていて、投資家にどのような利益をもたらす可能性があるかを紹介した。投資に興味がある人は、ぜひこれをきっかけに知識を深めて、株式投資を検討してみてほしい。

(提供: みんなの投資online

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