InsurTechスタートアップ、InMyBagが、既存の保険のイメージを根本からくつがえす総合次世代携行品保険サービスを開始した。
英スマホバンキングの新星、Monzo Bankを筆頭とするスタートアップが共同で立ち上げた新事業で、AmazonPrimeやAppleなどの大手との提携のもと、「世界中どこにいても同日中に修理・代替品が手に入る」革命的なモバイルデバイス専用保険を提供している。
代替品を入手できる最寄り店まではUberを手配
「スマホを水没させた」「ノートパソコンの画面にひびがはいった」「カメラを盗まれた」など、予期せぬデバイストラブルにに見舞われることも珍しくはない。補償期間中であっても請求手続きや保険会社による調査などに時間がかかり、代替品や保険金の受けとりまでには気の遠くなるようなプロセスが待っている。しかし特に仕事や旅行先でトラブルが発生した場合、悠長に待っている余裕はない。そのうえ既存の携行品保険の多くは、紛失をカバーしてくれない。
InMyBagは「もっと簡単に、今すぐに」という消費者の声から生まれた。InMyBagのウェブサイトによると、スマホ、タブレット、ノートパソコンからカメラ、携帯用ゲーム機、サテナビ、スマートウォッチ、ヘッドフォンまで、身近なデバイスの損失に世界中どこにいても24時間以内に対応してくれる。
無料ファイル復元・データ復旧サービスもポイントが高い。補償額1000ポンド(約13万9679円)、月額利用料金7.99ポンド(約1116円)のお手頃プランから、自分に合ったサービスを選べるカスタムプランも用意されている。
InMyBagのサービスで驚かされるのは、単に代用品や修理の提供だけにとどまるのではなく、問題が解決するまで総合的にケアしてくれる点だ。例えば外出先でiPhoneが盗まれた場合、ホテルから最寄りのAppleストアまでUberのサービスを手配してくれるなど、まさに至れり尽くせりだ。
InMyBagのライアン・ハーパーCEOは、時代錯誤な既存の保険会社のアプローチに多くの消費者が不満をかかえている点に着目し、現代の生活スタイルに見合った保険商品の発売に踏みきったという。保険の未来を予感させる真新しい流れである。( FinTech online編集部 )
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