日本人は何を考え実際にどんな暮らしをしているのだろうか?日中関係の良し悪しに関わらず中国ネットで頻繁に取り上げられるテーマの1つだ。最近も大手ニュースサイト「今日頭条」に日本人と中国人の違い9選と題する記事が掲載された。現時点での中国人の日本イメージをかなり代弁しているように見える。彼らの目に日本はどのように映っているのだろうか。

9~5位、自信のなさげな日本人のイメージ

(写真=Juri Pozzi/Shutterstock.com)

(9)楽観しない

日本人は中国人のように楽観的ではない。日本人の演劇は情に厚い。多くの文学作品は悲劇的結末を迎える、古典では「忠臣蔵」現代では失楽園」もそうである。国土が狭く地震等の自然災害も極めて多い。生活は落ち着かず、国民的な楽観精神は育たない。

(8)飛び出せない

日本人は厳格に既成の方式と原則を守る。ひとつの欠点もないほどよく訓練されている。無論これは彼らが天才だからではない。それどころか飛びぬけた才能は忌避される。日本では能力は平凡でも常識的で細かい人の方が、抜け目のないやり手より成功率が高い。

(7)ゴミ出しは大変

日本ではよく、不要となった家財を門前に置き、傍らには必要な方は自由にお持ちくださいと書いてある。なぜそんなことをするのだろうか。それは高い処理費がかかるからだ。やり方次第で不要物は宝に変わる。これは環境保全活動である。中国ではようやく始まったばかりだ。

(6)自信がない

日本人は集団の中における"突出した人物″を嫌う。学校時代でも特別に優秀な生徒は、いじめの対象となりやすい。日本人は成功の要因がその本人の才能であると認めたがらない。集団による共同共助の成果であるとするのが通例だ。

(5)立ち小便は平気

日本人は中国人のように痰を吐いたりしない。しかし夜の繁華街では立小便をする男性は珍しくない。女性が傍らを通っているにもかかわらずである。仕事や生活のプレッシャーから飲酒に走っているのだろうが、しかしこの現象は理解に苦しむ。

4~1位、女性の地位は中国が上

(4)部屋が狭い

日本人が中国人の家庭を訪問すると、とても広いと感じるだろう。日本ではやっと家を購入しても、水槽の中の魚である。中国に住んでいた日本人は帰国すると、中国の広い家を懐かしく思うに違いない。

(3)西瓜が食べられない

西瓜が食べられない。日本ではひとつ1万円もする西瓜がある。最盛期でさえ何千円もする。そして中国で最も人気の高い"日本芸人″蒼井そらの中国語ツイートを転載している。「中国で西瓜を買った。美味しかったよ。何と8.6元(135円)素晴らしい!」という内容である。

(2)プレッシャー社会

日本では小さなころから、教師のプレッシャーを受ける。教師は怖ろしい表情で不断に怒りを向けてくる。食べかけのパンをゴミ箱に捨てることはできない。たちまち犯人捜しが始まるからだ。会社に入ってもこの種のプレッシャーは消失しない。たとえば宴会においてさえたくさんの規定がある。それらは決して踏み外してはならない。

(1)女性の地位

中国の女性は仕事を持ち、職場における自己の発展、自我の追求に邁進している。しかし日本女性にこのようなイメージは少ない。家庭での役割に重心があるからだ。日本女性は往々にして籠の中のカナリヤ的束縛を受けている。そして日本の男性中心主義を象徴する例証に、さだまさし「関白宣言」の訳詞を載せている。しかし最後に亭主関白に失敗するところは訳出されていない。

反論があるとすれば(4)だろう。中国大都市のマンションはそれほど広いわけではない。中心部の広い部屋に住んでいるのは大金持ちだけである。

その他の項目はおおむね当たっていて、正面から反論するのは難しそうだ。確かに日本人は楽観的になりきれない。それでも自信を失って見える部分は何とかしなければならない。大陸の国家は弱いと見れば押してくるところばかりなのである。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)

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