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(写真=PIXTA)


日本で存在感を高める中国本土からの旅行者

訪日外客数が急速に増えてきた。数年前までは800万人前後で一進一退だったが、円安が進んだことなどを背景に、13年には1千万人を超え、14年には前年比29.4%増の1341万人となった(図表-1)。

内訳を見ると、第1位の台湾からは283万人(シェア21.1%)、第2位の韓国からは276万人(シェア20.5%)、第3位の中国本土からは241万人(シェア18.0%)、第4位の香港からは93万人(シェア6.9%)となっている。10年前に比べると、訪日外客数は約2倍となっているが、中国本土からは約4倍と特に高く、中国本土からの旅行者は日本でも存在感を高めてきている。

今年に入っても訪日外客数の増加は続いており、日本政府観光局が7月22日に発表した推計値では今年上期(1-6月期)は前年同期比46%増の914万人となった。

うち中国本土からは218万人と前年同期の2倍を超えており、台湾と韓国を抜いてシェア第1位に浮上している。また、台湾と香港を加えた中国人全体では466万人とシェアは半分を超えてきた(図表-2)。

訪日外客数図1-2