韓国で輸入ビールが増えている。韓国大手スーパーのイーマートでは2017年2月に輸入ビールの売上が韓国産ビールを上回った。ロッテマートも輸入ビールの売上がビール全体の売上の半数近くを占めている。
1人飲みや接待を抑制する請託禁止法(金英蘭法)の施行などで、自宅で夕食を摂る人が増えており、自宅での飲食に輸入ビールを選ぶ人が多いとみられている。
焼酎をビールで割る「爆弾酒」が人気
韓国の輸入ビールは、韓国関税庁のデータによると2012年の7359万ドル(約80億4850万円)から、2016年には600種1億8158万ドルと2倍以上に増えている。2兆7000億ウォンの韓国ビール市場で10%を輸入ビールが占めるようになった。
韓国の飲食店ではソメクと呼ばれる裏メニューを飲む人が多い。韓国焼酎をビールで割る飲み方で爆弾酒ともいう。韓国のビールは味が薄く、爆弾酒でなければ飲まないという人もいる。焼酎と韓国ビールの混合割合を示すビールコップを置いている飲食店もある。
2013年2月には小規模商店団体が、日本の竹島の日関連の行事に反発して日本製品の不買運動を呼びかけた。マイルドセブン、アサヒビール、ニコン、ユニクロ、トヨタ・レクサス、ソニーなど幅広い品目を対象としたが、 なぜわざわざ不味い韓国ビールを飲まなければならないのかなどといった消費者の反対で不発に終わっている。
大手スーパーをはじめ、アサヒスーパードライ、サントリープレミアムモルツ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベルなど500mlを2500ウォンから買うことができ、2000ウォン弱の韓国ビールと価格差は少ない。韓国ビールより安価で売られている欧州産ビールもある。