商品やサービスを購入する際、ネット上にある口コミ情報を参考にすると答えた人が約55%と半数以上であることが分かった。家電製品、パソコン、旅行を購入する際に特に参考にする人が多いようだ。

参考にするサイトは「価格.com」や「Amazonカスタマーレビュー」など

口コミ
(写真=PIXTA)

調査を行ったのはネットリサーチを行っているマイボイスコム。4月上旬に実施、1万918人の回答を得た。

「商品、サービスの購入・利用時のネット上の口コミ情報の参考度」という質問で「かなり参考にする」と答えたのは7.3%、「まあ参考にする」と答えたのは48.0%で、合計55.3%の人が口コミ情報を参考に結果になった。

どんな商品・サービスを購入する際に口コミを参考にしているかという質問では、「家電製品、AV機器、カメラなど」「宿泊、旅行など」「パソコンなどコンピューター関連機器」が多く上がっている。ただし、過去の調査と比較すると「家電製品、AV機器、カメラなど」「パソコンなどコンピューター関連機器」は減少傾向にある。

口コミ情報を得るために利用するサイトは「価格.com」が一番利用率が高く、41.5%となった。「家電製品、AV機器、カメラなど」「パソコンなどコンピューター関連機器」についての口コミ情報が多く掲載されていることが利用率に繋がっている。その他、「Amazonのカスタマーレビュー」「食べログ」「ぐるなび」などが上位に入った。

口コミが購買に与える影響とは

ネット上の口コミ情報は、購買行動へどれほど影響を与えているかを見て行こう。「ある商品・サービスを買うかどうか迷っていたが、口コミ情報をみて買うことを決めた」「複数の商品・サービスのうち、口コミ情報での評判がよい方を買った」「ある商品・サービスを買うかどうか迷っていたが、口コミ情報をみて買うことをやめた」という回答がそれぞれ3割あった。買うか買わないか迷った際、どちらの商品を選べばいいのか迷った際など、最後の決断の後押しをする役割を口コミが担っていることがわかる。

どの口コミを信頼するのかという目安は、「口コミ件数が多い」が29.8%、「同じ評判の口コミをいろいろな人が書いている」が27.0%、「おすすめや良い点だけでなく、良くない点についても書かれている」が24.7%で上位となった。

口コミを読むだけではなく、きちんと内容を読み込んで信頼するかしないかを決めている傾向にある。口コミを商品販売につなげたいと考えた場合、件数をあつめるだけでなく、内容についても精査する必要がある。

口コミを参考にして購入する商品・サービスの幅は大きく広がりつつある。特に女性では、口コミを参考にしている対象として、「化粧品・美容用品」「衣類・ファッション雑貨」のほか、「病院」という回答が増加傾向にあった。(ZUU online編集部)