資産価値の内訳

資産価値ランキングでは、レアル・マドリードが34億4千万ドル(約3470億円)で1位、バルセロナが32億ドル(約3230億円)で2位。マンチェスター・ユナイテッドが28億1千万ドル(約2840億円)で3位です。売上、営業利益は以下のようになっています。

チーム名

売上

営業利益(単位:百万ドル)

レアル・マドリード

675

172

バルセロナ

627

154

マンチェスター・ユナイテッド

551

165

2014年5月24日、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)の決勝戦が行われ、4対1でレアル・マドリードが史上最多10度目の優勝(デシマ)を果たしました。レアル・マドリードは、チャンピオンズリーグで4年連続の準決勝以上の進出ですので、観客動員数や広告収入などから安定的な売上、営業利益につながっているものと思われます。


資産価値ランキングの推移

フォーブスがサッカークラブチーム資産価値ランキングの公表を始めてから10年経過していますが、はじめて、レアル・マドリードとバルセロナのスペインの2チームが1位、2位の2トップを占めました。2013年のサッカークラブチーム資産価値ランキングでは、1位 レアル・マドリード(33.00億ドル) 、2位 マンチェスター・ユナイテッド (31.65億ドル)、3位 バルセロナ (26.00億ドル)でしたので、マンチェスター・ユナイテッドとバルセロナが逆転したことになります。

マンチェスター・ユナイテッドが2位から3位へランクダウンした要因として、チームの成績も関係しているかもしれません。2013年5月、27年間監督を務めたファーガソン監督が退任、後任はエヴァートンFCを11年にわたり率いたデイヴィッド・モイーズが就任しました。しかし、成績が低迷しチャンピオンズリーグ出場権を逃したことにより2014年4月22日、同シーズン限りでの解任が発表されました。一方、バルセロナは、国内リーグ2位、チャンピオンズリーグ・ベスト8の成績、および、2013-14シーズンからはカタール財団とともにスポンサーとなっていたカタール航空のロゴが胸に掲示され、また2013年12月には半導体メーカーのインテルともスポンサー契約を結んだことが資産価値を押し上げた可能性があります。


まとめ

フォーブスの2014年サッカークラブチーム資産価値ランキングでサッカークラブの4チームがトップ10入りしたように、サッカークラブチームの資産価値は高いです。ランキング1位のレアル・マドリードの経営収入は1999年から近年まで毎年平均14%ずつ増加してきました。その内訳はスタジアム収入、テレビ収入、マーケティング収入の3つがほぼ均等となっています。クラブブランドや潤沢な資金力を活かして、これまで多くの大物選手の獲得に成功しており、それが収入アップへつながるというように好循環が続いています。

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