本日はいつもの記事と少し趣向を変えて、アメリカのメジャーリーグ関連の億万長者や、そのビジネスモデルについての話題を米Forbesの Baseball’s Billionaire Owners という記事を参考にお届けしたいと思います。

野茂英雄氏やイチロー氏の活躍以降、日本人にとっても米メジャーリーグの存在は親近感の湧きやすいものになりました。
しかし、日米プロリーグとのビジネスモデルの違いや、そこにまつわる億万長者達の事情などは余り伝わっていないようです。

以下、簡単にまとめてみたいと思います。

【参考】

世界で一番環境に優しい億万長者は誰か?~クリーンテックはどこへ消えた?~
2013年、IPOブームの羅針盤〜フェイスブック(Facebook)上場に学ぶ勝者と敗者〜
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◉メジャーリーグの概要


メジャーリーグベースボール(英語: Major League Baseball, MLB)は、アメリカ合衆国及びカナダの合計30球団により編成されています。北アメリカで最上位に位置するプロ野球リーグであり、北アメリカ4大プロスポーツリーグの1つです。
(残りの3つはアメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー。)

メジャーリーグベースボール(以下、MLB)は、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグからなり、アメリカ合衆国に本拠地を置く29球団とカナダに本拠地を置く1球団の全30球団から構成されています。
また、各チームはリーグごとに東地区、中地区、西地区に所属します。


◉メジャーリーグのビジネスモデル


MLBは経営においてはカルテルであり、これについてはアメリカの法令において特別な例外規定により独占禁止法の適用を免れています。このためチ-ムの総数の制限や収益の分配、本来なら個人の自由な経済活動を制限するドラフト制度などが認められています。
特にドラフト制度と収益の分配は、各チームの実力を均一化させ試合内容を充実させ、観客動員数およびテレビ視聴率の向上に一役買っています。

一方で日本のプロ野球は、経営自体はたいてい赤字でチームのオーナー企業の宣伝が経済活動の基盤です。このため強いチーム(のオーナー企業)がわざわざ弱いチーム(のオーナー企業)に便宜を図って実力の均衡を図ることにメリットが存在しません。野球チームの経営は、オーナー企業の広報活動の二次的なものに過ぎないからです。
MLBでのそれぞれのチームはたいてい独立組織で黒字であり、逆に複数の企業がそのチームの威光の宣伝効果を求めてスポンサーになるという構造になっています。

また、MLBのチーム数は大都市のステータスとしてプロ野球チームの招致を希望するアメリカの都市の数より少なめに設置されています。これにより、アメリカのプロ野球チームはさまざまな経済的優遇措置を招致都市から引き出すことが可能です。そして、そのもっとも重要なものは、チームが使用するスタジアムを地元の自治体予算で建設および使用できることです。
これだけで、毎年で数百万ドル(数億円)にあたる補助金となっており、日本のプロ野球チームが二軍を維持するのがやっとなのに対して、アメリカのプロ野球チームが五軍まで維持できるのは、経営そのものにこのような構造的違いがあるからといわれています。