負けた次の日相場は下がる!?
サッカーワールドカップ2014ブラジル大会、日本は1次リーグで敗退してしまいましたが、試合の勝敗と日本株との関係がどうであったかを見ていきたいと思います。勝ったら相場は上がる、負けたら相場は下がるといった、わかりやすい関係は見られるのでしょうか。
過去50年以上のデータを統計的に分析すると、日経平均の月別リターンは、1月が一番高く、これは「1月効果」として知られています。4月もリターンが高く、パフォーマンスは1月に続き2番目です。正月や入学、就職シーズンと関係し、何か華やいだ、気持ちが高揚する時期に株価が騰がるものであることがわかります。もっとも、株価は「気」は重要ですが、「気」だけでは騰がりませんので、やはり需給が関係していると思われます。外国人投資家や年金をはじめ国内機関投資家の買い需要が高まる時期に株価が騰がっているとも言えます。このような投資家の資金流入による買い需要の高まりから1月と4月に株価が騰がると言われると誰しも納得すると思われるのですが、同様に、サッカーワールドカップ2014ブラジル大会での日本の勝敗が日本株式に影響を与えると考えるロジックはあるのでしょうか?
サッカーワールドカップ2014ブラジル大会、日本は1次リーグで敗退してしまいましたが、試合の勝敗と日本株との関係がどうであったかを見ていきたいと思います。日本は勝つことがありませんでしたので、日本が負けた次の日、あるいは当日の日本株は下がったのでしょうか?日本が引き分けた日は、落胆で、日本株は下がったのでしょうか? もしも日本が勝てば、勝利に歓喜し「気」が高まる要因と、国内のサッカー人気が高まることが予想されるという要因とから、サッカー用品、サッカー教室、サッカー日本代表オフィシャル(公式)スポンサー企業などの企業の株が買われ、それら個別株や日経平均などの指標も騰がることが推測されます。一方で、試合に負ければ、逆に、サッカー関連株が売られることになると推測されます。
日本vsコートジボアールと翌日の日本の株式相場
日本 1-2 コートジボワール
日本vsコートジボアール戦は、日本時間 6月15日(日)におこなわれ、1-2で日本が負けました。本田選手のゴールで1点先制しましたが、後半に立て続けに2点を失いました。試合開始早々、本田選手の先制ゴールがありましたが、それ以降は、ボールを支配できず、防戦一方でした。日本はパスがつながりませんでした。日本は惜しい負け方でなく、これほどボールを持てないと勝てないだろうなと思わせる試合でした。試合は日曜午前で、株式市場はお休みでしたが、翌日の6月16日(月)の日経平均は、始値15,049円、高値15,056円、終値14,933円と、6月13日(金)の終値15,097円を越えることなく終了しました。日本が試合に負け、日経平均が下がるという結果になりました。