経団連が6月9日に発表した「2017年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況」によると、前年夏比4.56%減の91万7906円となり、5年ぶりに支給金額が減少した。減少したとは言っても、3年連続で90万円台を維持した。ボーナスを受け取ると、海外旅行や高額商品の購入を検討する人も多いかもしれない。

一方で、貯金や投資といった貯め方、増やし方に関心を持っている方もいるだろう。厚生労働省が6月2日に発表した人口動態統計によれば、2016年に誕生した子供の数は初めて100万人を割り込んだとのこと。少子化の進行は将来の労働力不足につながり、現役世代が支える公的年金の今後に影響を及ぼす。将来の公的年金に多くの人が不安を抱くのも当然の流れと言えるだろう。公的年金に頼らない将来のために、資産形成を行って自ら対策を講じなければならない。資産形成の一手段として、株式投資を検討してみてはいかがだろうか。

証券口座を比較検討する際の2つのポイント

投資を始める
(写真=PIXTA)

株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開かなければならない。多くの人が一般的に、「商品を勧められるのが面倒」「損をするのが怖い」等と、投資に対して不安を抱く。しかし、近年はインターネットで株式投資が行えるネット証券が多い。証券営業員との面倒なやりとりに煩わされることもない。売買を分析するための投資ツールは無料で提供されているものも多い。ネット証券で口座開設をするにあたり、比較検討する際のポイントを紹介したい。

比較検討する際のポイントは次の2つだ。

(1)売買手数料
(2)取り扱い商品

順番に見ていきたい。