カプコン <9697> の大人気シリーズ、モンスターハンターの新作『MONSTER HUNTER: WORLD(モンスターハンターワールド)』が2018年の初頭に発売することが決定した。
据え置き型ゲーム機での新作発売は実に9年ぶりということも話題を呼び、カプコンの株価もニュース発表の翌日に大幅上昇を演じるなど、株価にも少なからず影響があった模様だ。
日本のゲーム関連企業には現在株価が絶好調の任天堂や携帯アプリで人気のミクシィなどが存在するが、カプコンも往年のゲームファンにはいまだ根強い支持を受けているようだ。カプコンのここまで業績や事業の足取りを振り返るとともに今後の展開なども考察してみたい。
大人気シリーズを複数持つカプコンの強み
カプコンはシリーズ化された商品の人気が高い。中でもモンスターハンターシリーズは累計で4000万本の売り上げを誇っている大人気シリーズである。カプコンにはシリーズで人気のタイトルが数多くあり、それが同社の強みとなっている。
ちなみに、カプコンの歴代のゲームソフト売り上げランキングトップ10は以下のようになっている(2017年3月31日現在)。
- バイオハザード5 / 720万本
- バイオハザード6 / 680万本
- ストリートファイター2 / 630万本
- バイオハザード2 / 496万本
- モンスターハンターポータブル3rd / 490万本
- モンスターハンタークロス / 420万本
- モンスターハンター4G / 410万本
- モンスターハンター4 / 410万本
- ストリートファイターⅡターボ / 410万本
- モンスターハンター 2nd G / 380万本
(カプコンIRページ ミリオンセールスタイトルより抜粋)
ランキングではバイオハザードシリーズの人気にはおよばないものの、モンハンだけでトップテンの中に5本がランクインするなど、その人気の高さがうかがえる。
しかし、業績面や株価から見てみると必ずしも今回の新作で株価業績ともに大幅に伸びるかといえば、必ずしもそうとは言えなさそうだ。