およそ1年半ぶりに日経平均株価が2万円の大台を回復した。株式投資で利益を得るためには、株価が安い時に購入し、高くなったら売らなければならない。

株式市場に上場する企業は数千にものぼる。上場企業の情報を掲載した会社四季報が四半期ごと(3/6/9/12月)に発売され、6月には夏号が発売になる。会社四季報に掲載されている企業を全部読むことはもちろんであるが、この中からどの銘柄の株価が安く、今後値上がりするのかを判断することは難しい。

株価が今安いのかを判断する方法はあるのだろうか?
ある。過去の株価から単純に安いかどうかを判断する場合には、株価チャートを活用して機械的にこれから値上がりする可能性の高い銘柄を探すことができる。スクリーニングという機能だ。

スクリーニングでは、自分で検索するための条件を指定して、その条件に合う銘柄を抽出する方法だ。例えば、移動平均線等のテクニカル指標で検索することができる他、PER等のファンダメンタル指標でも、検索することができる。多くのネット証券や会社四季報オンライン等ではスクリーニング機能を無料で提供しているので、手軽に利用することができる。

スクリーニングのやり方

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(写真=PIXTA)

どのようにスクリーニングを行えばよいのか、具体的に解説したい。株価が単純に高いか安いかを分析する場合には、株価チャートを利用してテクニカル面からスクリーニングを行うと良いだろう。

テクニカル指標は数多く存在するため、テクニカル分析の基本は理解しておく必要がある。株価を分析する手法は、株価が上昇中か、下落中かという方向性を分析する「トレンド分析」と、株価が買われすぎか、売られすぎかという株価の過熱感を分析する「オシレーター分析」に分けられる。

株価が過去の水準に対して安いか高いかを検索する場合は、株価の過熱感を分析する「オシレーター分析」を利用してスクリーニングを行いたいので、オシレーター系のテクニカル指標を利用する。

代表的なオシレーター系のテクニカル指標としては、RSIやRCI、ストキャスティクス、MACD、移動平均線乖離率等が挙げられる。いずれのテクニカル指標でも、株価が買われすぎか、売られすぎかを分析することができる。

オシレーター系のテクニカル指標を使って、過去に比べれば現在の株価水準が安いと判断でき、今後値上がりする可能性が高い銘柄を探す。検索の方法としては、現在の株価が過去の株価水準に対して安い銘柄を検索する。

スクリーニングの具体的な方法