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投資を始める
Written by 横山 利香 39記事

初心者でもわかる投資のツボ(27)

株は「いつ買って、いつ売ればいいの?」 株価チャートで分かること

日本の株式市場は、日経平均株価が2万円前後で推移しており、好調な地合いが継続している。筆者が開催するセミナーでも株式投資に興味を持ち、株式投資を始めてみたいと考える個人投資家が増えているように感じる。そして、「いつ株を買い、いつ売ればいいのか」と売買タイミングに悩む投資家は多いようだ。

株式投資の基本は、今後株価の上昇が見込めそうな銘柄を安い時に購入し、高くなったら売却することだ。株価が上昇する可能性がある銘柄を探すことができても、株価が高い時に購入すれば高値掴みになる恐れもある。できるだけ株価が割安な時に購入しなければならない。株価がいつ安く、いつ高いのか。そして、株をいつ購入し、いつ売ればいいのかを、自分である程度分析するための方法を解説していこう。

株価の売買タイミングを判断できるテクニカル分析

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(写真=PIXTA)

株式投資では、企業の財務・業績状況などを元に企業の投資判断をおこなうファンダメンタルズ分析と、チャートなどを元に売買タイミングを判断するテクニカル分析を使用する。

テクニカル分析は、過去の株価動向をグラフ化した株価チャートを利用し、今後の株価動向を予測する。株価チャートを自分で分析するわけだから、見る人によって判断は異なる。そのため、テクニカル分析を行ったからといって、株価の動きを100%正確に予測できるわけではない。しかし、多くの個人投資家がテクニカル分析を行って売買タイミングを分析し、株の売買を行っている。適当に株の売買を行うくらいなら、テクニカル分析を活用してみてはいかがだろうか。

株価チャートの種類 テクニカル系(方向性)とオシレーター系(過熱感)

株価チャートは、株価の方向性を分析することができるトレンド系のテクニカル指標と、株価の過熱感、つまり株価が買われ過ぎか売られ過ぎかを分析することができるオシレーター系のテクニカル指標に分けられる。

トレンド系のテクニカル指標では、株価の方向性=トレンドを分析する。具体的には、株価が上昇傾向か、下落傾向か、それとも横ばい(=もみ合い)傾向なのか、三つの方向性のどれに当てはまるのかを分析する。代表的な指標には、移動平均線やトレンドライン、一目均衡表、ボリンジャーバンド等が挙げられる。一方、オシレーター系の代表的指標には、MACD(マックディー)やRSI(アールエスアイ)、RCI(アールシーアイ)、ストキャスティクス等が挙げられる。

トレンド系のテクニカル指標 「移動平均線」を例に

移動平均線とは、日、週、月等一定期間の株価の動きを平均化したもので、折れ線グラフで表示される。代表的な移動平均線としては、日足の株価チャートであれば5日、25日、75日、週足の株価チャートであれば13週、26週、52週、月足の株価チャートであれば9カ月、24カ月、60カ月等が挙げられる。例えば5日移動平均線の場合、当日を含めた過去5日間の終値を合計して5日間で割ることで求められるため5日間の平均値になる。その数値で折れ線グラフが作られる。

移動平均線は、株価が上昇傾向にある場合には移動平均線も株価の上昇に若干遅れて上昇する。反対に、株価が下落傾向にある場合には、移動平均線も株価の下落に若干遅れて下落する。

オシレーター系のテクニカル指標 「RSI」を例に

オシレーター系のテクニカル指標では、株価が割安な水準か、割高の水準なのかを分析する。代表的なオシレーター系のテクニカル指標であるRSIで考えてみよう。

RSIは、過去一定期間の株価の上昇幅と下落幅における、上昇分の割合を表している株価チャートだ。そのため、株価が買われすぎになれば数値が高くなり、売られすぎになれば数値は低くなる。RSIは、0%から100%の数値で表され、一般的には「30%以下になると売られ過ぎ」「70%以上になると買われ過ぎ」とされている。

「リスク管理」にテクニカル分析は欠かせない

トレンド系のテクニカル指標とオシレータ系のテクニカル指標では、株価の方向性と過熱感と分析する対象が異なる。つまり、どちらかだけを利用すればいいのではなく、どちらも利用すべきである。

株式投資に絶対はない。テクニカル分析通りに株を売買したからと言って必ず儲かるわけではない。例えば2016年に発生したBREXITショックのように、数年に一度訪れるような●●ショックといった不測の事態に、株価チャートが役に立つかと言えば正直なす術がないかもしれない。しかし、株価チャートを利用しなければ、株価の方向性も過熱感も把握することは困難であり、買い時・売り時をまったく分析できない。

テクニカル分析で利益を大きくすることも可能だが、損失が発生する事態をできるだけ避けることも可能だ。リスク管理にテクニカル分析は欠かせない。テクニカル分析を株式投資に活用し、リスクをできるだけ低減した株取引を行うことが大切だろう。

横山利香(よこやまりか)
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。ファイナンシャル・プランナー。相続士。WAFP関東理事。「会社四季報オンライン」や「All About株式戦略マル秘レポート」での連載や、ヤフーファイナンスの「株価予想」でもマーケットコメントを執筆する等、株式投資や不動産投資といった投資や資産運用をテーマに執筆、メルマガ発行(http://yokoyamarika.com/9zu1)、講演活動、株塾を行う。

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