日本の株式市場は、日経平均株価が2万円前後で推移しており、好調な地合いが継続している。筆者が開催するセミナーでも株式投資に興味を持ち、株式投資を始めてみたいと考える個人投資家が増えているように感じる。そして、「いつ株を買い、いつ売ればいいのか」と売買タイミングに悩む投資家は多いようだ。

株式投資の基本は、今後株価の上昇が見込めそうな銘柄を安い時に購入し、高くなったら売却することだ。株価が上昇する可能性がある銘柄を探すことができても、株価が高い時に購入すれば高値掴みになる恐れもある。できるだけ株価が割安な時に購入しなければならない。株価がいつ安く、いつ高いのか。そして、株をいつ購入し、いつ売ればいいのかを、自分である程度分析するための方法を解説していこう。

株価の売買タイミングを判断できるテクニカル分析

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(写真=PIXTA)

株式投資では、企業の財務・業績状況などを元に企業の投資判断をおこなうファンダメンタルズ分析と、チャートなどを元に売買タイミングを判断するテクニカル分析を使用する。

テクニカル分析は、過去の株価動向をグラフ化した株価チャートを利用し、今後の株価動向を予測する。株価チャートを自分で分析するわけだから、見る人によって判断は異なる。そのため、テクニカル分析を行ったからといって、株価の動きを100%正確に予測できるわけではない。しかし、多くの個人投資家がテクニカル分析を行って売買タイミングを分析し、株の売買を行っている。適当に株の売買を行うくらいなら、テクニカル分析を活用してみてはいかがだろうか。

株価チャートの種類 テクニカル系(方向性)とオシレーター系(過熱感)