トヨタのセダン「カムリ」がフルモデルチェンジされた。“トヨタのグローバルミッドサイズセダン”として、米国15年連続で、乗用車販売台数の1位を獲っている、ベストセラーセダンだ。7月下旬には、ホンダ「シビック」のセダンが発表される予定だ。両社から人気車種の発表が相次いだ今後、セダンに注目が集まるかもしれない。

米国15年連続1位のセダン、カムリ

新車販売,セダン
カムリ(画像=TOYOTA)

トヨタ カムリの誕生は、1980年。国内専用モデルの「セリカ カムリ」(FR車)として生まれ、1982年には、FFレイアウトを採用した現在の車名「カムリ」として一新され、同時にグローバル販売が開始された。

カムリは米国で2002年1月~2016年12月の間、15年連続で乗用車販売台数ナンバー1を獲得している。その他100カ国以上の国や地域で販売され、累計1800万台超えを達成している。

現在、車種としては各メーカーがSUVを重視する傾向があるが、トヨタではC-HRが、特に街乗りSUVとして一定の成功を納め、SUV市場への足がかりをつかめた。だからこそ、グローバルでの主力車種、カムリをフルモデルチェンジすることでセダン市場に一石を投じている。実績のある車種で、SUVではない別のジャンルのセダンに本気の勝負を挑んできたのである。

新型カムリのキーワードは「セダンの復権」だ。カムリならセダン市場を復権させ、この勝負に勝ちぬいていけるだろう。その理由は、デザイン性の高さと安全装備の充実にあり、昔のダサいおっさんが乗るセダン、というマイナスイメージを見事に払拭しているからだ。トヨタによれば、カムリは「性能」「智能」を突きつめることで「官能」をもたらす心揺さぶる上質セダンをコンセプトに作られている。とくにデザインに関しては、トヨタ独自のキーンルックと呼ばれる、知的で明晰な印象を与えるトヨタ独自のフロントの表情が特徴的だ。また、グリルを工夫し、低重心でワイドなスタンスを強調した。

もちろんカムリも、TNGA(Toyota New Global Architecture)に基づいたクルマ作りとなっている。これは、トヨタ自動車が全社を挙げてグローバルに取り組むクルマづくりの構造改革を示す。

北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、ホンダ シビック

もう一台の話題が、7月下旬に発表が予定されているホンダ シビック セダンだ。1972年に販売が開始されたシビックは、2016 北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した実力車でもある。

シビックがカムリと違うのは、ハッチバックやタイプ Rのおかげで、セダンにもスポーティーなイメージがついているところだろう。今回の日本仕様のセダンでは、1.5L 直噴VTEC TURBOエンジンを搭載し、剛性の高いボディとノイズ低減効果のあるアルミホイールを採用し、静粛性が高められている。

さらに、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたホンダ センシングや、コーナリング時の旋回性能を向上させるアジャイル ハンドリングシステムの採用により、安全性も考慮されており、ホンダの走りが好きなファミリー層に選ばれるセダンになるだろう。最も、価格を抑えたいというユーザーのためには、ホンダ センシングのつかない仕様も用意されている。

シビックを発表するにあたっては、発売前からスペシャルサイトもできているほか、事前に一般ユーザー向けにプロトタイプの試乗をしてもらうなど、マーケティング活動にも余念がない。カムリに続くシビックの発表により、セダン市場はますます注目を集めることになるだろう。(高橋大介、モータージャーナリスト)

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