最近の株式市場は、テーマ関連株に資金が集まる傾向がでています。ぱっとしていなかった出遅れ銘柄の株が、何かのニュースのきっかけで目覚ましい勢いで上昇する傾向が最近多くあります。今回のテーマDDSも政府のマイナンバー導入の関連銘柄というニュースがでた途端に株価が急騰した銘柄です。DDSの人気は?今までの業績は?今後も活躍するのでしょうか?探ってみていきたいと思います。

DDSの会社概要

1998年にDDSとして設立しました。現在は名古屋を拠点とする会社です。産学共同で最先端の情報技術に基づくマルチメディアプロダクツの研究開発を行っており、工場などを持たないファブレス型のベンチャー企業です。事業は、2つに大きく分かれており、1つは、PCや携帯電話の指紋認証システムなど生体認証テクノロジーを利用した、主にセキュリティに特化した情報技術関連の製品の研究、開発、販売を行っています。産学共同で画像認識技術、IT分野での独自製品を開発、販売をしています。2つめは、研究開発・受託開発事業を行っています。これは、企業・大学・研究機関など幅広くの期間から高度技術開発や受託などをはじめ、こちらも幅広い技術や製品分野をカバーした体制をつくっているようです。設立してから、通産省管轄の「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の研究受託をうけてり、通産省(IPA)の共同プロジェクトに参加したという実績もあります。2016年1月に施行される予定のマイナンバー制度導入に向けて、DDSも加わるというニュースがでており、これからも技術と市場ニーズをつなぎ、いつでもどこでもデジタルコミュニケーションができるユビキタスの会社の実現を目指している会社です。

指紋認証システムとは?

DDSの事業の一つであるバイオセキュリティ関連の主力となっている指紋認証システム。指紋認証システムとは、その名の通り指紋のパターンや模様などを利用して個人を特定するようにつくられたシステムです。機械の小型化が可能だったり、年月を経ても指紋は変化しないという特徴があるので、セキュリティ対策用に使用されていますが、指紋を登録する方法では、指紋に傷があったり、かすれたりしてうまく登録できないというデメリットもあります。また、システムを利用する為には登録する必要があるのですが、指紋を登録することで、読み取られて悪用されるという危険性ももっています。DDSの場合は、指紋は登録せず、指紋の特徴パターンを情報としてとらえて認識させるという認証方法などで、指紋画像の流出の心配がなく、もし登録情報を盗まれたとしても復元ができない可逆性0%というメリットがあるという事。指紋に傷やかすれがあって登録ができなかった人など制限なく登録ができるというシステムです。