タイの首都バンコクの地価は年々上昇しており、2015年12月に財務省財務局が発表した2016~2019年の土地評価額は、バンコクで15.78%増と見込んでいる。

バンコクでは引き続きコンドミニアムや商業施設の建設ラッシュとなっており、タイ人富裕層と外国人投資家によるコンドミニアム購入や転売、賃貸の動きが目立っている。

高級コンドミニアムも水漏れトラブルは多い

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(写真=PIXTA)

タイでの不動産所有は土地や一軒家は認められていない。そうなると所有できる物件は限られており、コンドミニアムやアパートとなる。当然ながら1棟所有も禁じられており外国人の所有は全体の49%までとされている。コンドミニアムやアパートの購入も同じ物件内であれば49%の部分までしか購入できないのだ。

コンドミニアムは外国人や富裕層向けの物件となっており24時間セキュリティー完備、プール・フィットネス付きといった物件が主力だ。

コンドミニアムは大手不動産会社が手掛けることも多い。しかし日本のようにしっかりした造りではないケースも多く、高級物件も瑕疵があったり損傷が早いケースは少なくない。特に多いのは水はけの悪さだ。バスルームやトイレ、洗面所など水はけが悪かったり、水漏れトラブルが多い。これは新築物件でも良くあるトラブルだ。

住宅設備のトラブルも日常茶飯事