中国のネット企業を代表する2トップ、アリババとテンセントの4~6月の四半期決算が出揃った。絶好調といってもいい内容である。経済ニュースサイト「界面」の解説から両者の現状と今後を探ってみたい。

市場価値でも激しいトップ争い

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(写真=leungchopan/Shutterstock.com)

決算を分析する前に、8月上旬に株式市場で起こった象徴的な時価総額争いを見てみよう。北京時間8月8日、米国ナスダック市場において、アリババ株は3.59%上昇し、158ドル84セントを記録した。時価総額は4044億ドルに達し、同市場においてアジアの企業として初めて4000億ドルを突破した。

テンセントも黙っていない。8月9日、香港株式市場において329.60香港ドルを付けた。時価総額は3兆1305億香港ドル、米ドル換算で4000億4345万ドルとなり、こちらも香港市場で初の4000億ドルを達成している。

どちらも一歩も引かない壮絶なつばぜり合いである。決着は付くのだろうか。以下四半期決算の内容を見てみよう。

アリババ(阿里巴巴) 営業利益は99%プラス