3月決算企業の第1四半期決算発表も先月中旬に終わりましたが、日本経済新聞の集計によるとこの第1四半期は上場企業の約7割が増益を確保し、2割を超す経常増益となったようです。そしてこのように好調な決算となるなかで通期の業績予想を第1四半期から上方修正する企業も少なからずみられました。

そこで今回は上方修正に踏み切った銘柄のなかから営業利益の見通しが減益予想から一転して増益予想となった3月決算銘柄をピックアップしてみました。

取り上げた銘柄では上方修正により減益予想が増益予想となったこともあって決算後に株価が堅調なものが目立ちます。例えば上方修正で最高益を更新する見込みとなったステラケミファ <4109> では、電気自動車関連ということもあり株価が決算後に大きく上昇しています。また、上方修正で二桁の大幅増益予想となった古河電気工業 <5801> でも決算後に株価が水準を切り上げ昨日に年初来高値を付けています。

◆上方修正で減益予想が一転して増益予想となった3月決算銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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