あなたの会社には「あってよかった」と思えるような制度はあるだろうか? 情報サイト開発・運営のキャリアインデックスが「会社にあったら嬉しい制度・イベント」について調査を行ったところ、もっとも多く挙げられたのは「ノー残業デー」、次いで「昼寝制度」という結果となった。

「ノー残業デー」は4割以上が支持

ノー残業デー,福利厚生,働きやすい職場
(写真=PIXTA)

「会社にあったら嬉しい制度・イベント」調査は、過去3年以内に転職経験のある関東在住の有職者515人を対象に行われた。調査の集計結果を1位から10位までのランキング形式で見ていこう。

1位 「ノー残業デー」43.1%
2位 「昼寝制度」32.8%
3位 「プレミアムフライデー」30.5%
4位 「社内バーカウンター/オフィスキッチン」14.6%
5位 「社員旅行」12.6%
6位 「フリーアドレス」10.7%
6位 「ドレスコード通勤」10.7%
8位 「納会」(飲み会/ゲーム/カラオケなど)10.5%
9位 「アウトドア」(ハイキング/バーベキューなど)8.7%
10位 「ウェルネス関連」8.0%

上位にはワークライフバランスを意識した制度が多く集まり、1位の「ノー残業デー」は4割以上の票を得た。

「ノー残業デー」はすでに導入している企業も多いが、時間外労働削減の問題はなかなか解決していない。「みんなが残業しているから帰りにくい」「仕事は早く終わるが飲み会に参加させられる」といった声もよく聞く。「ノー残業デー」がトップということは、「帰りたくても帰れない」人がそれだけ多く存在するということだろう。

管理職への意向別ランキング

調査の結果は管理職への意向別にもまとめられている。「管理職になりたい」「管理職になりたくない」のそれぞれのグループのランキングを見てみよう。

・「管理職になりたい」グループ

1位 「ノー残業デー」45.8%
2位 「昼寝制度」34.7%
3位 「プレミアムフライデー」32.2%
4位 「フリーアドレス」22.9%
5位 「社員旅行」22.0%
6位 「社内バーカウンター/オフィスキッチン」17.8%
7位 「納会」(飲み会/ゲーム/カラオケなど)16.1%
7位 「誕生日イベント」16.1%
9位 「ドレスコード通勤」14.4%
9位 「アウトドア」(ハイキング/バーベキューなど)14.4%

・「管理職になりたくない」グループ

1位 「ノー残業デー」42.2%
2位 「昼寝制度」34.9%
3位 「プレミアムフライデー」31.6%
4位 「社内バーカウンター/オフィスキッチン」13.9%
5位 「ドレスコード通勤」9.3%
6位 「社員旅行」8.4%
7位 「フリーアドレス」7.2%
7位 「納会」(飲み会/ゲーム/カラオケなど)7.2%
9位 「ウェルネス関連」6.9%
10位 「アウトドア」(ハイキング/バーベキューなど)6.0%

ランキングに大きな違いはないが、細かいところを見ていくと管理職への意向の有無によって差があることが分かる。たとえば「管理職になりたい」グループでは、「フリーアドレス」「社員旅行」「納会」などの得票率が高くなっている。これらは社内のコミュニケーションを円滑にするもので、組織としての視点をもった回答だと言うことができる。

また、「管理職になりたい」グループに比べ「管理職になりたくない」グループでは全体の得票率が下がっている。得票率の低さは「制度・イベント」への興味の度合いに比例するもので、「管理職になりたくない」グループの人たちは会社行事などに積極的ではない様子がうかがえる。

「あったら嬉しい」制度が求められる

最近では遊び心のある独自のルールを設ける企業も増えている。その狙いは奇をてらうことではなく、従業員の満足度の上昇、仕事の効率アップや生産性の向上を図ることだろう。一方の従業員は、新しい制度によって働きやすさや心地のいい環境が実現することを望んでいる。

「ノー残業デー」をつくれば残業がなくなるかと言えば、そうではなかった。名ばかりで機能しないのでは、導入する意味がない。企業側、従業員側の双方に利益をもたらす制度ならば、本当の意味で「あったら嬉しい」ものになる。(渡邊祐子、フリーライター)

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