アリババの公募価格からみる初値の予想は?
今回、公募価格は、1株66~68ドルに設定されており、今回はアメリカ市場の好調、アリババの好業績等といい条件での上場タイミングなので、初値はかなり期待できそうな感じがします。
直近での話題となったフェイスブックの公募価格が、38ドル、初値が42.50ドルで約11%高、ツイッターが公募価格26ドル、初値が45ドルで約73%高、Visaは、公募価格が44ドル、公募価格が59.5ドルと約35%高でついています。今回この3社をくらべると公募価格は少し高めの設定ですが、収益性や規模、好条件での上場時期などを勘案すると66ドルという公募価格で決まった場合、75ドル~98ドルぐらい(15%~43%)での初値でもありえるのではないかと考えています。
アリババの株を購入するには
今からアリババの株をIPOで購入することはできませんので、上場後に購入する方が確実です。アリババは、ニューヨーク証券取引所に上場予定で、日本の銘柄コードに当たるティッカーは〈BABA〉になります。アリババは、米国株になるので、米国株を取り扱っている証券会社を探し、その証券会社でも上場後のアリババの株を取り扱っているかどうかを確認してから証券口座を開設することが必要です。
米国株は、日本円では買えないので外貨(米ドル)で購入が必要になります。米ドルを保有している場合は、開設した証券会社へ送金するか、証券会社で米ドルを購入するかが必要になります。どちらの場合も手数料が発生しますので、確認して手数料負担が少ない方で手続きする事をおすすめします。
上場後のアリババの株の推移と今後
好条件での上場が見込まれそうなアリババですが、最近の中国企業の不祥事などで、世界に対する中国企業の見方は厳しいものがあります。また、現在一人勝ちしている中国のオンラインショッピングですが、今後競合他社との競争激化などの懸念、一度香港市場へ上場した際にも起こしていた経営の不透明さなど、懸念事項もあります。
しかし、世界のEC市場の増加や、中国でのインターネット市場の成長性、アリババの収益性などを勘案するとアリババという一つの中国企業がどう動くかで世界の中国の見方も変わってくる可能性があります。初値が高値にならないようにさらなる成長をしてもらいたいと思います。
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