昨晩からしっかりと雨が降っていましたが、会社に来ると止んでいました。株式市場も夜中に見ていたところでは夜間取引で日経平均先物が大きく売られていたのですが、朝方には回復しているという状況です。為替や米国株が大きく動いていたわけでもないのですから、先物だけで右往左往したということなのでしょう。

今回の大きな上昇も指数だけというような印象が強く、指数を押し上げるような動きだけでここまで引っ張ったという感じです。いったん相場が落ち着いてしまうと高値を見たあとだけに「売り損なった」ということでさらに買い上がるというよりは「今度はうまく売ろう」ということになるのではないかと思います。先週まで見られたような指数を押し上げるような買いが見られるかどうか、ということなのだと思います。

本日の日本市場も波乱含みとなりそうです。米国株も為替も落ち着いているのですが、夜間取引の日経平均先物は乱高下となっており、先物のまとまった売り買いなどに振り回されることになりそうです。昨日も日銀がETF(上場投資信託)を買っているなかで大幅下落となっており、先週まで見られたような指数を押し上げるような買いが見られるかどうかということも注目です。決算発表も出揃ってきたところで目先の需給要因だけで振り回されることになりそうです。

22,500円水準で下げ渋るかと思われましたが、一気に売られました。夜間取引で22,100円水準まで売られており、22,500円水準で上値が重いとなると22,000円を試すことになるのでしょう。あっさりと22,500円を超えてきてもさすがにここからは上値も重く22,500円を中心とした保ち合いとなるということになりそうです。

本日の投資戦略

(写真=PIXTA)

「降れば土砂降り」ということで昨日は大きな下落となりました。日銀のETF(上場投資信託)買いも見られ、TOPIXは日経平均ほど下落してはいませんが、夜間取引でも一時大きく下落するなどさすがに9月からの上昇の流れは変わったということなのだと思います。再度指数を押し上げるような買いが入るかどうかということになりそうです。

夜間取引でも最後は買い戻しなどもあって堅調となりましたが、この流れが日中も続くのかどうか、為替の影響なども見らないなかで目先の需給で動きが決まるということになりそうです。日経レバレッジ <1570> などの空売りが再度増えるようであれば買い戻しから下げ渋り、堅調となるのでしょうが、調整感が強まっているところで上値が重いとなると手仕舞い売りを急ぐ動きも出てきそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。