フルスピードの決算結果と今後の予想

フルスピードは、4月決算の銘柄で、6月に発表した2014年の売上高は計画比を若干下回りましたが、約113億円(前年同期比5.4%増)、営業利益は6億円(6.6%増)、となり、当期純利益は、約3.5億円の黒字となりました。(前年同期は、当期純損失2.5億円)インターネット広告業界の需要は拡大を続けており、今後もアドテクノロジーを活用した、インターネットビジネスは今後も加速する可能性があり、今後は国内のみならず、アジア圏等の世界にも市場拡大が期待されているようです。

来期については、売上高125億円、営業利益7.5億円の予想をだしています。配当についても今期は内部留保にして無配を決定したようですが、来期については、早期の復配も予定しているという事で、業績次第では配当の復活も近くなりそうです。今後3年間を使って更にアドテクノロジーを軸として企業成長をおこなっていくという事です。


フルスピードの競合他社と立ち位置関係

国内でのフルスピードのように、アドテクノロジーを活用した、国内DSP開発の会社は、2社あり、一つは、「United(ユナイテッド)」とこの間6月に上場した「Freakout(フリークアウト)」です。この2つはRTB(リアルタイムビッティング)という従来の広告の方法と全く異なる広告枠の取引方法を使用して収益とターゲットの最適化を図るシステムです。3つともベンチャーの会社ですが、その中においてフルスピードはシェア、売上高ともに一番の規模になっています。

DSP開発の会社は、アメリカでは「Roket fuel」、フランスでは「Criteo」があり、アメリカの会社「Roket fuel」は日本でも展開しています。どの会社でも国内から海外へとシェアを伸ばしつつあり、今後どれだけシェアとアドテクノロジーの技術によって生き残りの明暗が分かれてくる事が予想されます。


シフトチェンジ後の新たな経営戦略とは?

フルスピードは、現在アドテクノロジーを網羅する6種類、「SEO」「リスティング」「DSP」「3PAS」「スマホCV」「ソーシャル」からなるAdmatrixというプラットフォームを開発し、順調に推移している状況です。特に「DSP」「3PAS」については、独自開発し、現在の競合他社に負けないように力をいれていくようです。

また「リスティング」広告については既にゆるぎない場所を占めているので、さらに拡充する予定、Admatrixを利用してソーシャルメディアにも本格進出していく、アジア展開の拡大等考えているという事です。今後、広告インターネット業界は、モバイル機器の発展でさらに広がる可能性があり、従来の広告業界とは違う形を見せてくれそうです。

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