空前の売り手市場と呼ばれる新卒採用。2019年春卒業予定の大学生らの就職活動が本日から本格的にスタートした。経団連ルールにより、会社説明会などは3月1日から、面接などの選考活動は6月1日にそれぞれ解禁するためだ。

総務省が1月下旬にまとめた最新の労働力調査によると、2017年は女性の労働力人口比率が69.4%と過去最高を記録した。女性が出産や育児によって職を離れ、30代を中心に働く人が減る「M字カーブ現象」が解消しつつある昨今、女性の働きやすさを整えることは優秀な人材を集める必須条件と言えそうだ。

そのような2019卒の女子大生はどのような企業に注目しているのだろうか。

就活,女子大学生
(画像=PIXTA)

やっぱり強い航空業界

就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズ(所在地:東京都渋谷区)は、2018年2月22日に「女子学生3万人が選ぶ、就職注目企業ランキング」 を発表した。そのなかからTOP 10を見てみよう(10位が2社あるため企業数は11社)。

女子学生3万人が選ぶ、就職注目企業ランキング
1位 全日本空輸
2位 資生堂
3位 アクセンチュア
4位 日本航空
5位 パソナ
6位 東京海上日動火災保険
7位 ニトリ
8位 花王
9位 三菱東京UFJ銀行
10位 キーエンス
10位 オープンハウス

全日空(ANA)、日本航空(JAL)が上位にランクインし、航空会社に注目が集まっていることが分かる。Vorkersによると、客室乗務員のクチコミも多いようで、まだまだ女性の人気職種であることが伺える。また、資生堂や花王など、化粧品や女性向け商品を扱うメーカーもランクインした。

働きやすい環境を整えて優秀な人材を

総務省の調査では、働きたいのに「出産・育児」を理由に求職を断念している人は89万人にのぼるそうだ。前述のM字カーブを確認しても「M」のへこみ部分にあたるのが、出産と育児の負担が一番重いであろう30代だ。

企業側が優秀な人材を確保するためには、育休や時短勤務の充実など、働きやすい環境を整えることが不可欠だ。働きやすさの口コミは、色々なルートから、就職活動を行う女子大生にも伝わるだろう。働きやすい環境が全てではないが、そのようなことも加味されたランキングなのかもしれない。(ZUU online 編集部)