結婚・子育てと人生のライフステージを進みながら40歳を迎え、年収は500万円ほどという世帯は、珍しい状況ではなく、むしろ標準に近いモデルケースともいえるだろう。すくすくと育つ子供の姿に生活の充実感が漂う一方、家計のやりくりは決して楽とはいえない。しかし、同じ年収500万円でも、ちょっとした「お金の極意」を駆使することで、家計を適切に管理しながら豊かな生活を送る世帯もある。その差を9つのポイントにまとめた。

30代で知りたかった「お金の極意」後悔しない9つのポイント
(画像=PIXTA)

ポイント①:2人に1人が知らない「人生の3大費用」とは?

「人生の3大費用」と耳にして、該当する項目をすぐに思い浮かぶだろうか。その3つとは、老後の生活費、教育費、住宅費だ。これを知らなかったからといって焦燥感にかられる必要はない。金融広報中央委員会の「金融リテラシー調査」(2016年)によると、この人生の3大費用を認識している人の割合はわずか47.6%、つまり2人に1人しかいないのが実態という。

まずは、3大費用を認識したうえで、子供を国公立か私立に通わせるのか、加入する年金の種別に応じて、給付される年金額と生活費との差額、マンションなどマイホームを購入するか、賃貸に住み続けるかの人生プランを立てながら、必要となる資金額を把握することが第一歩となる。

ポイント②:クレジットカードを使うときに気を付けたいことは

予期せぬ出費に、その場しのぎでクレジットカードに頼る局面がある一方、カードの利用で貯まるポイントを目当てに、積極的にクレジット払いをするのは年収500万の世帯だけではない。しかし、利便性とは裏腹に、使い方によっては家計を圧迫してしまうリスクも潜むクレジットカードには注意が必要だ。

まず、気を付けなければならないのが年会費だろう。財布がパンパンになるまで、複数枚のクレジットを所有している例も目立つ。店舗によって獲得できるポイントが異なるため、いくつものカードを駆使して、お得に買い物を実践しているように見えても、実は獲得できるポイント以上に年会費が負担になっているケースがある。

クレジットカード会社は、年会費を1年目は無料として加入促進のキャンペーンを展開していることが多い。年会費無料につられて加入したものの、使用する機会がなく、2年目に突入した際に、年会費が引き落とされているのを見落としてしまい、思わぬ費用負担になってしまうこともある。カードの種類によっては、1万円以上の年会費がかかることもあるため、まずは保有するクレジットカードの年会費をチェックすることからスタートしたい。

2点目としては、ポイントの有効期限だ。ポイント倍増のキャンペーン期間中や還元率の高い店舗での買い物などコツコツと貯めたポイントも、その多くは、いつかは有効期限を迎える。定期的に有効期限をチェックしながら、期限が迫った段階で、お目当ての商品がない場合は、キャッシュバックや金券などに交換してポイントの失効を防ぐのが賢明だろう。

3つ目は明細のチェック。クレジットカードは紙の明細からインターネットでの明細に切り替える潮流にあり、ネット明細には年会費の割引などの優遇措置を設ける会社もある。現金であれば、財布の中身が減っていくにつれ、どれだけお金を使用したか一目瞭然だが、クレジットカードの場合、いくら使っているのか可視化しにくく、ついつい使いすぎに陥りがちだ。

ポイント③:100万円で79万円儲かる?究極の資産運用術とは?

ローンを組んでマイホームを購入した場合、毎月の返済とは別に、手元資金で有望な運用先を開拓して資産を増やすことができれば、ローンの返済自体も楽になり、人生の3大費用の資金計画も楽に練ることができる。しかし、高利回りとうたう投資商品に手を出す前に、まずはローンなど「負債」の残高を正確に把握することが鍵となる。

マイナス金利の導入により、借入金利は歴史的に低い水準にあるとはいえ、マイホームの購入などで組んだローンの金利負担は決して軽いものではない。金利負担は、ローン残高に対してかかるため、繰り上げ返済でローン残高を減らし、今後負担する利息を軽減させることも効果的な資産運用のテクニックとなる。

例えば、3500万円のマンション購入のため、固定金利2%で35年ローンを組んだ場合、繰り上げ返済をしないと総額4173万8760円を返していくことになる。しかし、100万円を繰り上げ返済したシミュレーションでは、返済する総額は4094万6211円となり、その差は約79万円にも上る。繰り上げ返済には、投資とは違って専門的な知識や経験を必要としないため、誰もが実践できる究極の資産運用術となる。

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