忙しい日々の喧騒から離れ、ホッと一息つきたい時もあるだろう。旅行はリフレッシュに最適なレジャーと言える。

そして、旅行の良し悪しを決めるうえで重要な要素のひとつになるのが、その日に泊まるホテル・旅館である。いくら素晴らしい観光ができたとしても、宿のクオリティが低ければ、旅の印象は良いものにはならないからだ。そのため、宿選びは「絶対に失敗できない」と言っても過言ではないだろう。しかし、宿選びで失敗しないためには、どのような方法で宿を選択すれば良いのだろうか。

その宿選びを手助けしてくれるランキングとして、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」というものがある。今回は、このランキングの内容と共に、特におすすめの宿を一挙ご紹介していこう。

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選とは?

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(写真=PIXTA))

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」とは、株式会社旅行新聞新社が主催する、日本のおすすめ宿をランキングで紹介する選出制度のことである。

投票は旅行業1種、2種、3種の登録を持つ全国の旅行会社を「有権者」とし、本社、本社主要部門、営業部門、支店、営業所などに投票案内を掲載した「旅行新聞」とその投票用紙を直接送付して行われる。2018年度送付枚数はおよそ1万6,000通。

選考審査委員には、社団法人日本旅行業協会事務局次長や社団法人全国旅行業協会経営調査部長など、名だたるメンバーが揃い、規模や信ぴょう性という意味では、国内屈指の制度を誇る旅行ランキングと言えるだろう。

プロ目線のおすすめ宿はここが違う

選考理由や獲得点数に関しては非公開となっており、想像の域を出ないが、ここにランキングされる宿はとにかく規模とサービスが普通の旅館とは桁違いであり、「各温泉地と言えばココ」と言われるような、歴史と実績を持ったところが並ぶ傾向にある。

そのため、各温泉地から選出されるのは多くても3軒程度しかないのだ。旅行マスコミや利用客の票は一切含まず、仲買人である旅行代理店が損得勘定を抜きに選ぶところが特徴で、選出される名誉とそこに宿泊する価値が容易に想像できるだろう。

おすすめ宿とグルメの紹介

それではここからは、ランキングの常連であり、特におすすめできる宿を紹介していこう。

  1. 加賀屋
    石川県の和倉温泉にある旅館で、日本一の旅館との呼び声も高い。プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選においては「1位」の常連であり、2017年度(第42回)のランキングで王座を譲るまで、なんと36年連続でランキングのトップに君臨し続けた。ちなみに2018年度では、再度1位に返り咲いている。

1,000人以上を収容する規模と、出迎えから見送りまで一切の妥協がないおもてなしの姿勢が人気の秘訣だ。能登で採れた新鮮な海の幸をふんだんに使った懐石料理が自慢で、四季折々の旬の食材を楽しむことができる。

  1. 稲取銀水荘
    神奈川県の稲取温泉にある旅館で、こちらもランキングの常連だ。熱海や修善寺といった都心の人にも馴染み深い温泉地とも距離が近く、特に東京からのアクセスは抜群に良い。東京都心からほんの2時間程度で、非日常の温泉旅館のおもてなしを体験することができる点は、宿の質とはまた別の次元で高評価を与えたくなるだろう。

料理は、半島ならではの磯料理が自慢で、金目鯛煮付が名物。稲取エリア独自の味付けに、銀水ならではの技を加え、お酒にもご飯にも合う料理として人気を博している。さらに、懐石料理には珍しいクリームスープも人気がある。

目で見ても、舌で味わっても楽しめる食事が最大の魅力だ。

  1. 鐘山苑
    山梨県の富士山温泉にある老舗旅館で、ランキングのTOP10には常に入っている。温泉名が示す通り、富士山の麓にあり、その絶景で宿泊客を楽しませてくれるのも魅力の一つだ。通常の大浴場とは別に、男女入れ替え制の屋上露天風呂があり、そこからは富士山が一望できる。朝日(夕陽)に照らされた富士山を眺めながら温泉に入浴できる贅沢は、他ではそうそう味わえない。

料理は、地場の名産を使った創作フレンチが特徴的だ。味もさることながら、見た目にも美しく、一方で肩肘張らずに食べられる気軽さがありがたい。食後は毎日行われる迫力の陣太鼓ショーを鑑賞したり、自慢の庭園を散策したりするのも良いだろう。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」には、今回紹介した3つの宿以外にも、魅力的な宿があと97軒も残っている。ぜひ、旅行に行く時の参考にしてみて欲しい。(提供:百計ONLINE


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