ゴルフといえば、都会の喧騒を離れた自然の中で楽しむもの、という思い込みはもう過去のものかもしれない。
近年、都会の雑踏の中でゴルフが楽しめる「ゴルフバー」が登場し、人気を集めているからだ。この機会に気のおけない仲間を誘って、グルメもプレーも堪能できるゴルフバーに行ってみてはいかがだろうか。

スクリーンゴルフとは?その魅力

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(写真=Yeongsik Im/Shutterstock.com)

ゴルフバーは、スクリーンゴルフ(ゴルフシミュレーター)を備えた「アミューズメントバー」という位置づけだ。2008年頃に登場し、急速に店舗数が拡大した。
室内でプレーするスクリーンゴルフのほかに、ダーツやビリヤードなどを備えたスポーツバーも多い。お酒を片手に食事を楽しみつつ、仲間とプレーを楽しむのが基本だ。

気になる料金は、1時間あたり6,000~8,000円程度が主流となっている。料金体系は時間制とラウンド制がある。複数人でプレーすれば、実際のゴルフ場を利用するよりも手軽な料金で楽しめるため、人気を呼んでいる。また、レフティー用のブースを用意している店もあるため、左利きの人でも楽しめる。

そして、世界中の名門コースのラウンドを疑似体験できるのも大きな魅力だ。憧れのプレイヤーになりきってプレーできるのは、スクリーンゴルフの大きなメリットだろう。

実際のプレーの臨場感は味わえる?

スクリーンゴルフなんて、実際のプレーの臨場感が味わえないのでは?と侮ってはいけない。本物のゴルフクラブとボールを使い、プロジェクターで映写された巨大なスクリーンに向かって打つため、打感が損なわれることはないからだ。
最新の機器では、床を意図的に傾斜させアンジュレーションを作ることで、よりリアルなコースのイメージを体感できるように進化している。

最近の機器は性能が高く、トップ、ひっかけ、チョロといったミスショットを感知する。ダフったら、ダフったなりの飛距離しか飛ばない。ゴルフが上手い人ほど、スクリーンゴルフも上手い。上級者でも十分な満足感を味わえるはずだ。
さらに、スクリーンゴルフのメリットの一つは、ホールを移動する時間が必要ないこと。1時間強で18ホールのプレーが楽しめる。また、スロープレーを気にする必要がないので、初心者のゴルフデビューにもぴったりだ。

週末にコースに出る前の練習にも

もちろん、スクリーンゴルフがいかにリアリティーを追求していたとしても、ゴルフ場でのプレーには及ばないところもある。天然芝は当然ないし、スクリーンに向けて打つので、常に正面から打つことになる。

ただ、画面上に正確な残りヤードが表示されるので感覚が掴みやすく、コースよりも良いスコアで上がれる傾向にはあるようだ。とくにパターにおいては、パッティングの距離感と振り幅を身に着ける練習になる。パターを改善することで、スコアがぐっと良くなることがあるのは、ゴルフをプレーしたことがある方なら実感できるはずだ。

このように、スクリーンゴルフの性能が上がったことで、週末にコースに出る前の練習として活用する人も少なくないようだ。マシンのセッティングや操作だけでなく、ラウンドの進め方やコツについて上手に解説できるスタッフがいる店なら、初心者でも安心だろう。 常連になれば、店内コンペや他の客との対戦を楽しむといった魅力もある。

「ゴルフ好き」の入り口としてのゴルフバー

昔は、ビジネスマンならゴルフをたしなむべきだと言われたものだ。しかし、ゴルフを始めるには道具をそろえるだけで何万円とかかり、週末にコースに出ようと思えば交通費やプレー代を含めてまた数万円かかることもある。
ゴルフ場は公共交通の便が悪いところも多く、車でのアクセスが必要だ。若い世代とゴルフで距離を縮めたいという経営者がいたとしても、今の若い人にこれだけの負担を強いるのは難しいだろう。

その点、ゴルフバーなら気楽だ。道具は貸し出してくれるし、ゴルフ場まで移動することもない。プレー代も安く済ませることができる。 ゴルフ好きの輪を増やしたいのであれば、入り口としてゴルフバーやスクリーンゴルフを活用してみてはどうだろうか。(提供:百計ONLINE


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