昨日の海外時間には、再びドル円が113円台に乗せる場面もありましたが、欧州時間には米金利が一旦低下したことから円の買い戻しが優勢となりました。その後各国株価が堅調に推移したことから再び円が売られ、クロス円が全般的に反発ました。
今後の見通し
昨日の欧州時間に一旦低下した米2年債利回りですが、今日の東京時間には再び昨日の東京時間の水準まで上昇しています。しかしドル円は反応せず、むしろ円買いが優勢となっています。今日午前に行われた超長期国債の買い入れが減額されましたが、直後に円買いの反応とはなりませんでしたが、じわじわその影響が出て円が買われている可能性があります。また昨日までの上昇で円買いのポジションが巻き戻され、反対に円売りのポジションがたまり始めていたこともドル円の上値を重くしていると考えられます。
一旦買い戻したあと再びドル売り
昨日の欧州時間の上昇で一旦ドル円の売りポジションは損切りました。しかし買いが続かなかったことから再び113円でドル売り円買いのポジションを作りました。昨日の高値抜け113.20円に損切りを置いてポジションをキープしています。
海外時間からの流れ
欧州時間序盤、ドル買いが優勢となる中ドル円は113.10円台まで上昇しましたが、買いは続かず112.90円台まで反落しました。この間ユーロドルは1.1600台まで下落したあと1.1630台まで反発し、ユーロ円は131.20円台まで下落しています。
NY時間にかけて、米金利が低下したことから円買いが優勢となって、ドル円は112.70円付近まで、ユーロ円は130.80円台まで、ユーロドルも1.1600台まで下落しました。その後発表された米・6月住宅着工件数/建設許可件数が予想よりも弱い結果だったこともあってドル売りが優勢となってユーロドルは1.1660台まで、ユーロ円も131.40円台まで上昇しました。しかし、米金利下げ止まって、各国株価が上昇したことから円も売り戻され、結果的にドル円は112.80円付近を中心としたもみ合いが続きました。
東京時間にはいって、寄り付き直後の日経平均が下落したことから円買いが強まりましたが、日経平均が下げ止まったこともあって、ドル円は安値からはやや反発しています。一部で注目されたいた日銀の超長期国債買い入れは、前回の700億円から600億円に減額されましたが、直後には円買いにはなりませんでした。
今日の予定
今日の海外時間には、英・6月小売売上高指数、米・7月フィラデルフィア連銀景況指数、米・新規失業保険申請件数、米・6月景気先行指数の発表があるほか、南ア中銀政策金利発表とクォールズ・FRB副議長の講演が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp