「インスタ映え」が2017年の流行語大賞を受賞しました。最近はインスタグラムを始めとした、SNS映えを意識した商品・場所が増えてきています。株式投資の世界でも、株主優待品の写真を投稿する人が増えるなどSNSの波が押し寄せています。もしかすると株主優待品のインスタ映えが企業の業績や株価に影響するかもしれません。今回は、インスタ映えしそうな銘柄と株主優待品を考えてみましょう。

インスタ映えの効果

cafe
(写真=PIXTA)

インスタは写真・動画共有SNSアプリ「インスタグラム(instagram)」のことです。そしてインスタグラムの写真の見映えが良いことを「インスタ映えする」と言います。

若い女性を中心にインスタ人気が高まり、美しい風景・絶景、美味しそうな料理・スイーツ、お洒落な店舗・装飾など、インスタ映えする写真が競うように投稿されています。そしてSNSでインスタ映えすると話題になった風景や料理が、そのまま人気スポットやヒット商品となりやすいため、企業のマーケティング戦略においてもインスタ映えが重要なポイントとなっています。

料理・スイーツの場合、あまり知られていなかった個人経営のようなレストラン、カフェ、ケーキ屋などのインスタ映えがSNSで話題となり、一躍「行列のできる店」になることもあります。

株式投資の世界にもSNSの波

インスタ映えを始めとするSNSの波は株式投資の世界にも押し寄せています。株主優待制度で貰った優待品の写真をSNSに投稿する投資家が増えているだけでなく、株主優待制度を導入している企業側もインスタ映えする株主優待品を意識し始めているかもしれません。

自社の株主優待品がインスタ映えして話題になれば、自社製品・サービスの売上増加が期待されるだけでなく、自社の株式を保有する投資家の増加や株価の上昇に繋がることも期待されるからです。

インスタ映えは料理・スイーツや風景

株主優待品として人気が高いのは、飲食店・小売店・ホテル・リゾート・レジャー施設などで利用できる優待券、食品・飲料品・化粧品などの詰め合わせセット、航空・鉄道運賃の割引券、クオカード、お米、各地の名産品などです。

こうした株主優待品の中で特にインスタ映えしやすいのは、料理・スイーツあるいは風景でしょう。ファストフード、カフェ、レストラン、寿司、焼き肉、居酒屋など、飲食業の多くが自社店舗で利用できる優待券を贈呈していますが、その中でも、インスタ映えも期待しながら高級料理を楽しめる株主優待に注目してみましょう。

ひらまつ<2764>は高級フランス料理店を展開し、リゾートホテルも強化しています。株主優待は毎年3月末日現在と9月末日現在の1単元(100株)以上保有株主を対象に、レストランの飲食代、ホテルの宿泊代・飲食代、婚礼の飲食代などを割引します。

うかい<7621>は高級和食・洋食店で知られ、株主優待品の人気が高い銘柄です。株主優待は毎年9月末日現在の1単元(100株)以上保有株主を対象に、箱根ガラスの森飲食付入場招待券、うかい店舗で利用できる株主優待券(またはうかい特選牛)を贈呈しています。

ホテル・リゾート・レジャー施設の分野で抜群の人気を誇っているのが、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド<4661>です。株主優待は毎年9月末日現在と3月末日現在の1単元(100株)以上保有株主を対象に、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーどちらかのパークで利用可能な1デーパスポートを贈呈しています。さらに長期保有株主には特典として、5周年毎のアニバーサリーイヤー株主用パスポートも贈呈しています。

インスタ映えで株式投資を身近に

いくら株主優待品の人気が高くても、株主優待は利用しなければ価値がなく、株価変動リスクにも注意が必要です。ただし株主優待を上手に活用すれば、配当金と合わせて実質的に高い利回りが得られます。さらに株主優待品でインスタ映えを楽しめば、株式投資をより身近に感じることもできるでしょう。

※本記事は株主優待について解説したものであり、個別銘柄の推奨を目的とするものではありません。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさるようお願い申し上げます。(提供:マネーLife Style


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