不動産投資をする富裕層の中にも、成功している人もいれば失敗している人もいます。その差はどこにあるのでしょうか。成功している不動産投資家が実践していること、逆にしていないことを整理すれば、学ぶところが多いはずです。

していること(1) 最新の不動産情報をキャッチアップする

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(写真=faithie/Shutterstock.com)

開業医なども含めた富裕層が不動産投資を成功させるためにしていることの一つが、不動産業界の最新ニュースのキャッチアップです。

例えば、国土交通省が実施した2017年度の不動産投資家アンケート調査の結果をご存じでしょうか。この調査では、日本国内の不動産投資家が投資している不動産商品などの用途について調べています。用途順では、「オフィスビル」が48.2%で最多、「賃貸住宅」が44.2%、「商標施設」が40.9%、「ホテル・旅館」が32.6%と続いています。

不動産業界における「今」の全体像を把握しておくことで、不動産投資をする本人のリテラシーを高められます。

不動産投資の基礎知識も同時に身に付けておくことが肝心です。不動産投資のメリットやデメリット、リスク、税制面などについて知っておくことで、実際に不動産投資を始めるときの助けになることは間違いないでしょう。

普段から新聞やテレビ、Webニュースなどから不動産関連ニュースを得たり、不動産投資に関する最新本などを読んだりすることを心がけましょう。

していること(2) 良い資産運用コンサルタントと出会う努力

不動産投資は長期的な視点を持って続けていくものです。富裕層が資産運用をする場合も同じですし、リタイア後の収入の足しにするために不動産投資を行う際にも、資産運用のスタートラインはとても重要です。

良いスタートを切るために重要なポイントの一つが、良い資産運用コンサルタントとの出会いです。開業医は医療の専門家かもしれませんが、不動産投資については資産運用コンサルタントの方がプロフェッショナルです。本人のビジョンに合わせた不動産投資の方法やリスク回避の方法、節税方法などについても相談に乗ってくれます。

良い資産運用コンサルタントを選ぶためには、いくつか避けるべきポイントがあります。例えば、「結論ありき」で本人のビジョンも満足に聞かずに投資商品を決めてしまおうとする資産運用コンサルタントには要注意です。

その資産運用コンサルタント会社の得意分野についても知っておくことが重要です。

不動産投資だけではなく、株式投資や投資信託、外国為替証拠金取引(FX)など、資産運用の方法はさまざまです。不動産投資を行いたいのに、FXが得意な資産運用コンサルタントに頼んでも的外れです。

また、これまでの成功事例などをWebサイトなどから得て、開業医などの顧客を担当した実績が多いかどうかも把握しましょう。

していないこと(1) 成功者の真似にこだわりすぎない

不動産投資で成功している富裕層が気を付けていることの一つが、成功者の例に学びながらも、一つの例にこだわりすぎないよう注意している点です。

世の中には不動産投資に関するさまざまな成功ノウハウ本が出版されていますが、著者のバックグラウンドはさまざまです。本の中ではその著者の不動産投資における成功論が展開されていますが、ある成功者が歩んだ道のりがご自身にも適しているかどうかは別問題です。

預貯金などの資金も違えば、投資先となるエリア的な違いもあります。書籍を書いた時期と本を読んだときに1年のタイムラグがあれば、市場の状況も変わってきます。

そんなときにも資産運用コンサルタントは強い味方となります。実際にご自身が試してみたい他人の成功例がある場合は、その例をコンサルタントに伝えてフィードバックを真摯に聞くのも良い方法の一つでしょう。

していないこと(2) 強引な勧誘からの「うまい話」に耳を貸さない

投資用マンションや新築分譲マンションの販売を勧める強引な営業や勧誘には注意を払うことも必要です。

独立行政法人国民生活センターは、勧誘を断っているにも関わらず、しつこい勧誘をすることは営業側の禁止行為だと明確に示しています。これらの勧誘を「悪質勧誘」という言葉も使って、注意を促しています。

実際に不動産投資を考えているタイミングで、自宅訪問や電話、メールなどを通じて勧誘を受けることもあるでしょう。もちろん、これらの話に乗った結果すべてが失敗するとは限りませんが、国民生活センターに多くのトラブルの相談が寄せられているのも事実です。

不動産投資に成功している富裕層は、こうした勧誘や「うまい話」には踊らされないように努めています。

当たり前のことのようで実践は難しい

実際に不動産投資で成功している人たちが実践していること、していないことのごく一部を整理してみました。こうしてみると「そんなの当たり前だ」と思われそうですが、なかなか自分のことを客観視して、できているかどうかを確かめるのは難しいものです。例えば、悪質な勧誘で騙されたり損させられたりした人たちも、まさか自分がだまされるとは思っていなかったはずです。どんなに「自分は大丈夫」と思っても魔が差すこともあります。

不動産投資は長い期間にわたって取り組んでいくものです。短期的な視点ではなく長期的な視点を持つこと、何でも相談できる信頼の置けるコンサルタントを見つけること、そして、自分の中にもノウハウや知識を蓄積していくことが大切です。(岡本一道、金融・経済ジャーナリスト / d.folio

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