ご存知の方も多いかもしれないが、経済には「ホワイトナイト」や「ユニコーン」のような、なにやらゲームに出てきそうな用語がある。それぞれ”ホワイトナイト”は敵対的な買収を仕掛けられた企業を助けてくれる友好的な企業を意味し、“ユニコーン”企業は評価額が約1,250億円以上の非上場ベンチャーを指すものだ。

投資をゲームに例える人も多いが、どのようなゲームもルールを知らなければ楽しめない。そんな投資初心者にとっての“チュートリアル”ともいえるのが、現在TV東京で放送中のドラマ25『インベスターZ』だ。8月10日(金)深夜0:52から放送される第5話のみどころを紹介したい。(※「世界ソフトボール」中継により放送時間の変更の可能性あり。)

インベスターZ
©「インベスターZ」製作委員会

社是と社訓、その違いわかりますか?

どの企業にも「社訓」や「経営理念」、「社是(しゃぜ)」などあるかと思うが、その違いをご存知だろうか。

実は「社是」「社訓」「経営理念」それぞれが持つ言葉の相違はあるものの、広義で解釈するとこれらに違いはないという。社是が社訓である場合も、経営理念と社是の区別がつきにくいのも事実である。そのため「社是」は1社に1つが前提ではあるが、「社訓」のように複数の社是を掲げる企業も多いそうだ。

例えばキューピーの「社是」は『楽業偕悦(らくぎょうかいえつ)』という造語だが、「社訓」は『道義を重んずること』、『創意工夫を務めること』、『親を大切にすること』の3つが掲げられている。

またサントリーでは1973年に「社是」を『人間の生命の輝きをめざし』、『若者の結城に満ちて価値のフロンティアに挑戦しよう』『日々あらたな心・グローバルな探索・積極的な行動』の3つに改定。創業時代(1899年~)には創業者・鳥井信治郎氏の志『やってみなはれ』であったが、この精神は今でもサントリー全社員の心の中に生き続けているという。

つまり「社是」を知ることとは、その企業がどのような理念で経営しているのかがひと目でわかるということなのだ。

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第5話のみどころ

ベンチャーに投資することで一攫千金を狙う財前孝史(清水尋也)は、投資部の金庫に保管された金塊や絵画などの財産売却を提案する。すべては投資部キャプテン・神代圭介(柾木玲弥)への対抗心からだった。

しかし財産の所有者が藤田家と知った財前は、道塾学園を経営する藤田繁富(大和田伸也)に直談判するのだが、許可するかわりに“1週間以内に投資先が見つからなければ一生藤田家に仕える”という条件を出されてしまう。

――日本を飛躍させるチャンスに、投資させて下さい!

そこで財前ら投資部の面々は、藤田美雪(早見あかり)のツテを使い、ベンチャー企業のトップ達へと会いに行く。

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“話題の社長”たちが本人役で登場!!

次回は「メルカリ」小泉文明さん以外にも、多数の“社長陣”がゲスト出演する。

ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の大量培養に成功し、その研究や開発に取り組むユーグレナ代表取締役社長・出雲充さん。ミドリムシは発展途上国の栄養問題を解決できる可能性がある藻類であり、現在ではバイオ燃料としての応用でも注目されている。

ピクシーダストテクノロジーズの代表取締役であり、メディアアーティストの落合陽一さん。落合さんは筑波大学学長補佐や准教授なども務めており、ITを活用しAIを利用した研究開発を行う“異能の科学者”とも呼ばれている人物だ。また国際ジャーナリストなどで知られている落合信彦さんは実父である。

オンライン決済サービス「SPIKE(スパイク)」を主力事業とし、シンガポールに拠点を置くメタップ代表取締役社長・佐藤航陽(さとう かつあき)さん。佐藤さんは「日本を救う起業家ベスト10」などにも選出され、2017年に宇宙開発を目的とした株式会社スペースデータを設立している。

スマホなどで誰もが個人で気楽に動画投稿できる、ライブストリーミングサービス「SHOWROOM(ショールーム)」の代表取締役社長・前田裕二さん。

さまざまな分野から注目されている皆さんは平均年齢34歳。そんな“若い”社長陣が、番組内でどのようなお話をされるのか楽しみにしたい。(ZUU online 編集部)