今度は台風が沖縄に向かっているようですが、東京は晴れて暑くなりそうです(既に暑いです)。いよいよお盆休みということで今朝の電車は大変込み合っていました。株式市場は逆に小動きとなっています。閑散としているという感じでもないのですが、個別に決算に反応するだけで相場全体としては動かないという感じです。
3月期決算の発表時も同じことを言いましたが、本当に「ロボットが主体」という相場となっているようです。インターネット証券の一部には株式等の注文が自動的に出せるようになっているということもあり、従来のような「逆指値」などだけでないような売買ができるようになっているということです。そうなるとさらに相場が単純化されてくるということになり、単純化されたものがさらにAIなどが絡んで単純化されるということにもなりそうです。つまり、上がるから買い、下がるから売りということになり、常に上がるから買う買うから上がる、下がるから売る売るから下がる、そして動かないから動かないという相場が繰り返されるということになりそうです。
本日の投資戦略
保ち合いが続いています。米国株も為替も方向感は見られず、中国株も下げ渋りとなっており、決算発表が出揃ってくるなかで個別に反応する動きはあるのですが、相場全体としては景況感は悪くないのだけれど買い切れないということなのでしょう。先行き懸念は根強いものの売り急ぐほどの材料もなく、好決算が継続は期待されるものの慌てて買い上がるというほどの材料もないということでしょう。
「ロボット」が主体の相場という感じでもあり、動きが出ないと動かず、動きが出ると大きく動くということになるのでしょう。当面は大きく動かないということで戦略を立てるのか、動き出したら大きく動くという戦略にするのかが悩ましいところですが、「まだはもうなり、もうはまだなり」ということで動き出すことの準備は必要ということだと思います。
個別に決算に反応して買い気配や売り気配から始まるものも見られます。買い気配に売り向かう、売り気配に買い向かうという手もありそうですが、やはりここは大きく売られた後落ち着いている銘柄に注目するということで良いのだと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。