今朝はお盆休みということで若干電車もすいていましたが、思ったほどでもないという感じです。昨日はお盆休みにもかかわらず、「懇親会付セミナー」のご参加いただいた方もおり、ありがとうございました。会員でない方も今回付セミナーでは普段のアルゴナビスの雰囲気もわかりますので、是非、お時間のある時はご参加ください。トルコリラ急落の影響などについても話をさせていただきました。
今度は「トルコ」が問題視されて「リスク回避」となっているということですが、一難去ってまた一難ではないですが、米国トランプ政権の政策による混乱が続いているということなのだと思います。もちろんトルコ側にも問題はあるのでしょうが、トルコと米国のいさかいで日本の株式市場が振らされるというのも何とも解せない感じです。結局は終わってみれば何でもなかったということになる可能性もあるのですが、目先的にはリスク回避ということで円高が進みそうで、その影響は否めないということになるのでしょう。一過性となるのか、EU(欧州連合)の見直し機運ということでさらに政治的な混乱が広がるのかというところは注意が必要ということになりそうです。
本日の投資戦略
先週末の日本市場はトルコリラの暴落で売られたと報じられたり、ユーロが安くなったから売られたと伝えられましたが、実際には中国人民元の安値更新をきっかけに手仕舞い売りや機械的な売り(ロボットの売り)が出たものと思われます。決算動向などに関係なく週末の手仕舞い売りも嵩んだということでしょう。
引き続きトルコリラなどを気にする動きになるかどうかということなのですが、トルコリラの下落は今に始まったことでもなく、特に直接的に大きく影響があるということでもないのでしょう。いずれにしても米国の保護主義政策がこうした混乱を招いているということですから、少なくとも米中間選挙(11月)まではこうした外交的は波乱は免れないということだと思います。好決算銘柄等でこうした外交的な問題(地政学リスク)で売られるようなことがあれば、買い場となるものも多いのだと思います。
こうした個別企業の業績などと関係ないところで相場全体が売られる局面で反発狙いで売られたものを買うか、買いが集中するということで買われているものを買うかということになるのでしょうが、好決算ながらも売られ過ぎた銘柄等に注目です。銀行株も売られ過ぎとなるところでは買い直されるのでしょうし、ここのところ売られている食品株に注目です。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。