企業が商品やサービスを販売するターゲットには大きくわけて、法人(Business)向けと消費者(Customer)向けがある。それぞれ「BtoB」と「BtoC」とで表示されるが、内容、価格、購入数の単位が大きく異なるのだ。

一見別物に思える両者だが、実はBtoBの商品がBtoCとして売り出されたことで成功したり、法人向け商品の中に消費者のニーズが隠れている場合もあるという。また今までは企業が商品を販売する構図だったのが、最近は消費者がさまざまな商品を企業へと提供する「CtoB」ビジネスが増えはじめている。

このように従来の固定概念に囚われず、自由な発想で投資や経済を楽しめるのが、現在TV東京で放送中のドラマ25『インベスターZ』だ。8月17日(金)深夜0:52から放送される第6話のみどころを紹介したい。

インベスターZ
©「インベスターZ」製作委員会

ベンチャーの起業と日本人

日本は今、第4次ベンチャーブームが到来しているという。金融緩和などの影響でベンチャー調達額は2,791億円にのぼり、最低値だった5年前の4.3倍となった。最近では大企業がベンチャー投資に乗り込んだことで、市場拡大に拍車をかけているようだ。

ベンチャー企業の調達額も高騰し、東京大学初のAIベンチャー「プリフォード・ネットワークス」などは120億円を越えている。他にも100億円、80億円に近接するベンチャーが現われ、平均調達金額は3億円と5年前の約3倍の水準となった。

市場が盛り上がる中、今年6月に上場した「メルカリ」のような“ユニコーン企業”が継続して出てくるのかは不明である。さらに世界のユニコーン企業数を見渡すと、米国は116社、隣の中国は71社、それに対し日本は2社とその差は歴然だ。

理由としては、日本のベンチャー市場の絶対額が小さいことなどがあげられるが、そもそも日本人は起業の意欲が低いとの調査もある。2017年の日本の「起業活動率」は54カ国中50位。つまり日本で起業は一般的とはいえないのだ。

ただ、こうした傾向も今後は変わる可能性がある。このことは『インベスターZ』でも語られているので、起業とは何か、ベンチャーに投資する意味など、ドラマを通して知ることができるだろう。

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第6話のみどころ

財前孝史(清水尋也)は部室で2年の月浜蓮(岩井拳士朗)が倒れているのを発見する。文化祭で劇の主役に選ばれていた蓮だったが、連日の練習の間に株価が急落。損失を取り戻すべく徹夜で海外市場に手を出すも、逆に損失が増えてしまったショックで倒れたというのだ。

そんな折、藤田美雪(早見あかり)は母親の美里(田中美奈子)の繋がりで、転職サイト「ビズリーチ」などを運営している、ビズリーチ社長・南壮一郎と会えることに。

――生き残れる種は強い種ではなく、変り続けられる種である。

管理すべきは時間ではなくストレスなのか?ビズリーチ南社長に聞く働き方改革とは……。

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ゲストはビズリーチ社長の南壮一郎

次回第6話に登場するゲストは、ビズリーチ社長の南壮一郎さん。南さんが起業した「ビズリーチ」とは、転職サイトなどのサービス事業を行う会社だ。2009年に管理職やグローバル人材に特化した会員制転職サイトとして開設。現在では求人検索エンジン、クラウドサービス、ネットワークサービス、M&Aプラットホームなどの運営も手掛けている。

南さんはモルガン・スタンレー証券会社に入社し、東京支店の投資銀行部でM&Aアドバイザリー業務に従事。2004年に東北楽天ゴールデンイーグルスの創業メンバーになると、初年度から黒字化に貢献した人物だ。

日本の会社は女性が働く場所としては遅れていると言われて久しいが、ビズリーチではキャリア女性のための転職サイト「woman」も運営されている。劇中で南さんがどのような“働き方改革”についての話をされるのか楽しみだ。(ZUU online 編集部)