保険会社に所属し、家庭や得意先を回って保険契約の募集・勧誘をするのが「保険外交員」だ。CMでもお馴染みかもしれないが、従事するのは女性が多く、平均年齢は46.4歳とやや高めかもしれない。

保険外交員とは目に見えない「保障」を売るための知識を持ち、適切なアドバイスやアフターサービスが重要となる“専門職”であり“営業職”だ。この仕事では学歴や資格が問われることはあまりなく、1ヶ月程度の研修を受け、試験の合格後は国に登録することで、保険の募集ができるようになる。

顧客のニーズに合わせた商品提案、さらに貯蓄型や年金保険も扱う保険外交員は“お金のプロ”ともいえるだろう。そんな大勢のプロが登場する番組が、現在TV東京で放送中のドラマ25『インベスターZ』だ。8月24日(金)深夜0:52から放送される第7話のみどころを紹介したい。

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©「インベスターZ」製作委員会

企業が取り組む新たな戦略「健康経営銘柄」とは?

皆さんは「健康経営銘柄」という言葉をご存知だろうか。言葉の中に“健康”が含まれているため、ついつい「特保」や「カロリーオフ」などの商品名を連想しそうだが、実はこれ、2015年から経済産業省と東京証券取引所とが共同でおこなっている取り組みである。

経済産業省によると、“従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を選定し、公表することで、企業の健康経営の取組が株式市場等において、適切に評価される仕組みづくり”が「健康経営銘柄」なのだ。

さらに2020年までに経済産業省は、この「健康経営優良法人」の“大規模部門”を500社認定する「ホワイト500」を発表するという。ホワイト500に認定されると、企業の健康経営に対する取り組みが広く認知され、組織の活性化や生産性の向上、株価上昇などのメリットを認定企業にもたらすことが可能となる。

つまり「健康経営銘柄」とは、従業員の“心と体の”健康を保つ努力をした“健全な企業”を選び公表。こうして選定された企業の労働環境は優良とみなされ、投資家からも理解と評価を得ることができる「株式銘柄=企業」を意味するのだ。

今年2月には第4回目となる「健康経営銘柄2018」が発表され、26業種26社が選定された。なかでもエプソンやキリングループなどは、2年連続でホワイト500(大規模部門)認定を取得した優良企業である。

パワハラ、ワンオペ、時間外労働といった、「ブラック企業」が後を絶たないのが、残念ながら今の日本が抱える労働環境の実像だ。だからこそ、このような取り組みが迅速かつ的確に、全ての労働現場に反映されることを望まずにはいられない。

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第7話のみどころ

投資部2年・月浜蓮(岩井拳士朗)の叔母である月浜真知子(馬渕英里何)は保険外交員。たびたび道塾学園に来ては保険の営業をしているのだ。そんな真知子は30年のキャリアを誇るうえ、実は日本でトップ3に入るほど凄腕の“スーパー保険セールスレディ”でもあった。

ある日の放課後、いつものように道塾に来ていた真知子は、甥の蓮と一緒にいた財前孝史(清水尋也)を自宅に誘う。実は真知子は、教員である財前の父親にも営業したものの、保険の加入を断られていたのだ。

――民間の保険を推し進めるのは、あまりにも矛盾している。

――国の年金なんていつ破綻するかわからない。

そんな話をするうち、辺りはすっかり暗くなり、財前は真知子の車で自宅まで送ってもらうことに。だがそこには、真知子のある目論見があったのだ。

あまり知られてはいない保険の世界とともに、その仕組みと“幸せのため”の選び方とは……。

100人には100通りの働き方があり、生涯設計も人の数だけいくつもあるだろう。だからこそ私たちは、仕事も、保険も、確かなものを選ぶ知恵が必要となるのだ。このドラマはそんな私たちにとってもうひとつの選択肢であり、見極めるための“知恵”であるのかもしれない。(ZUU online 編集部)