はじめて投資を行う場合、「どんな金融商品があるのか」「自分にはどんな投資方法が合っているのか」など、わからないことが多いでしょう。そのため投資初心者は、専門的なことを学ぶ前に投資の心構えを理解しておくことが大切です。

ここでは、投資初心者が知っておきたい「貯蓄・リスク・責任」という、投資の3つの心得について解説します。

投資の前には「貯蓄」も重要

貯蓄・リスク・責任
(画像=PIXTA)

投資が未経験の人でも、貯蓄はしたことがある人がほとんどでしょう。貯蓄は、単純にお金を「貯める」行為で、お金を使わない限り額面が減ることは基本的にありません。一方、投資は資金を投下して利益が出ることもあれば、投資した金額が減ることもあるものです。

そのため投資は、余裕資金の範囲内で行うことが基本中の基本です。仮に数年以内に必要なお金を投資にまわして元本を減らしてしまった場合、必要時期に必要な金額が揃わない可能性があります。まずは貯蓄に必要な金額を確保したうえで、投資にまわせる金額がどれくらいあるか判断しましょう。

また、投資で元本をすぐに2倍、3倍にしようと思うのは、賢い投資家の考えとはいえません。それは投資ではなく、ギャンブルに近い「投機」になります。そのため投資初心者でなくても、投資をする人なら10年後、20年後といった中長期的な視点でお金を増やしていくことを目標にすると良いでしょう。また、貯蓄と投資をバランスよく行うことも大切です。

投資における「リスク」とは?

一般的にリスクという言葉を聞いて連想するのは、「危険」といったイメージかもしれません。しかし、投資におけるリスクは少し意味が異なり、「どのくらい利益を得られる可能性があるか、どのくらい損失する可能性があるか」という可能性を意味します。高いリスクをとれば、それだけ大きな利益を得る可能性と同時に、大きな損失を被る恐れもあるということです。つまり、投資におけるリスクは利益及び損失の「振れ幅の大きさ」を表しているといえます。

ただし、リスクはある程度、コントロールすることが可能です。投資の格言に『卵は一つのカゴに盛るな』というものがありますが、これは一つのカゴが落ちてしまうとすべての卵が割れてしまうことを指します。つまり、集中投資することの危うさを示しているのです。しかし、値動きの異なる複数の商品に投資することで、ある商品が値下がりしても他の商品でカバーできることもあります。投資初心者は特に分散投資を心がけると良いでしょう。

投資はすべて自分の「責任」で行うもの

はじめての資産運用なら、誰もがどのような投資商品を選べば良いか迷いますし、専門家などからアドバイスを聞きたくなるでしょう。しかし、他人のアドバイスを受けたとしても、最終的に投資する商品を選んだのは自分自身の判断だとするのが、投資の大原則の一つです。

投資をすると、元本を上回る可能性がある一方で割り込む恐れもありますが、たとえ利益が出ようとも元本割れをしようとも、これらはすべて「自己責任」の元に投資をした結果となります。そのため、損失が出ても自分自身でリカバリーできるような、余裕資金の範囲内で投資を行うことが大切といえるでしょう。

自分なりの基準と目標を持って投資を

投資初心者が知っておきたい投資の3つの原則「貯蓄・リスク・責任」をキーワードに、投資の心構えについて解説してきましたが、財産の状況や投資に対する考え方は一人ひとり異なります。そのため、「どのくらいの貯蓄を確保し、どのくらいの投資ができるか」「どのくらいのリターンを得たいか」という自分なりの基準と目標を決めて商品を選び、投資をすることが重要です。

これから投資をはじめる初心者は、現在のリスク許容度に応じて、できるところから投資をスタートしてみてはいかがでしょうか。少しずつ経験を積んでいけば、さらに自分なりの投資を見つけられるはずです。(提供=じぶん銀行)

執筆者:福島佳奈美(ファイナンシャルプランナー)

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