ドロップボックスは2007年に創業したクラウドストレージ・ファイル共有サービスだ。世界のクラウドストレージ市場(2017年)において47%と、圧倒的なシェアを誇り、2位のグーグル(Google Drive)の27%、3位のマイクロソフト(OneDrive)の15%を大きく引き離している。(執筆=在米ジャーナリスト 岩田太郎)

テンバガー
(画像=クラウドストレージ市場で、圧倒的な存在感を示すドロップボックス。(出典- CloudRAIL))

ユーザー数は180か国で5億人を超え、2018年4~6月期には、無料プランからの切り替えで有料課金ユーザーが前年同期の990万人から1190万人へと、1年間で200万人も増加した。同社は魅力的な機能で差別化を図ったサブスクリプション型のサービスでさらなる収益増を狙う。

目次

  1. アナリストは「押し目買いのチャンス」と買いを推奨
  2. なぜ、米巨人テクノロジー企業相手に互角以上に戦えるのか?
  3. ビジネス顧客を囲い込む成長戦略の要とは?
  4. 今後の課題とは? この先数年が勝負

アナリストは「押し目買いのチャンス」と買いを推奨

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(画像=ZUU online編集部)

ドロップボックスの売上は2015年の6億400万ドルから2016年に8億4500万ドル、2017年には11億700万ドルと、順調に伸びている。2018年4~6月期の売上は3億3920億ドルと、前年比27%の伸びを示す一方、営業利益も4800万ドルとなり、前年同期の2100万ドルから倍以上増えている。