極東産機 ZUU online Members
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【目次】
①極東産機IPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【9/20更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【9/10更新】 ※有料会員限定

会社名
極東産機株式会社
コード
6233
市場
JASDAQスタンダード
業種
機械
売買単位
100株
代表者名
頃安 雅樹 /1956年生
本店所在地
兵庫県たつの市龍野町日飼190番地
設立年
1948年
従業員数
261人 (2018/07/31現在)(平均42.3歳、年収531.1万円)
事業内容
自動壁紙のり付け機・コンピューター式畳製造装置などの自動化・省力化機器、顧客仕様による各種産業機器、特殊機能畳などの開発・販売、内装施工工具などのカタログ販売
URL
https://www.kyokuto-sanki.co.jp/
株主数
77人 (目論見書より)
資本金
415,750,000円 (2018/08/23現在)
上場時発行済み株数
5,235,000株
公開株数
1,196,000株(公募1,000,000株、売り出し40,000株、オーバーアロットメント156,000株)
調達資金使途
工場建設・改修費、販売管理ソフトの開発費、営業所移転費、ワークフローシステムの購入費、採用費、借入金の返済
連結会社
0社
スケジュール
仮条件決定:2018/09/07→395~405円に決定
ブックビルディング期間:2018/09/10 - 09/14
公開価格決定:2018/09/18→405円に決定
申込期間:2018/09/19 - 09/25
払込期日:2018/09/26
上場日:2018/09/27→初値696円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:岩井コスモ証券
引受証券:エース証券
引受証券:極東証券
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
大株主
頃安 憲司 813,000株 19.20%
三井住友信託銀行(株)信託口(K3M) 600,000株 14.17%
頃安 英毅 500,000株 11.81%
大阪中小企業投資育成(株) 360,000株 8.50%
従業員持ち株会 348,200株 8.22%
頃安 雅樹 272,200株 6.43%
安積 美奈子 210,000株 4.96%
(株)三井住友銀行 210,000株 4.96%
(株)三菱UFJ銀行 160,000株 3.78%
松井 康明 69,000株 1.63%
業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
2016/9 単独実績 8,687 328 280 174
2017/9 単独実績 8,891 431 389 244
2018/9 単独3Q累計実績 6,553 296 271 171
ロックアップ情報
指定された株主は上場後180日目の平成31年3月25日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
4億8438万0000円(1,196,000株×405円)
潜在株数(ストックオプション)
なし
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
極東産機<6233>は1948年創業の兵庫県たつの市に本社を置く、各種産業機器の製造販売を行う会社である。

畳製造装置の開発からスタートし、壁紙貼付機などのインテリア関連機器、マルチディスペンサーへと取扱い製品数を増加させている。


■事業の特徴
同社は創業以来、「職人さんの手仕事の自動化・省力化」のための商品作りを推進している。畳製造装置や壁紙糊付機を始めとするインテリア内装施工機器などの、機械化が困難な職人の技術にフォーカスしての、技術開発・製品開発を展開中である。

過去の技術開発を通じ、「裁断」、「検尺」、「塗布」、「縫製」、「剥離」、「折畳」、「測定」の7つの基本要素技術(コア技術)を有するに至っている。

コア技術を活用した機器の開発を通じて新たに得た技術については、積極的に特許を出願・取得しており、年間600件を超える出願、300件を超える取得がなされている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


①プロフェッショナル、②コンシューマ、③インダストリーの3セグメントで事業を展開しており、BtoBビジネスの売上高が約87%(2017年9月期)を占めている。


IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


■①プロフェッショナルセグメント
BtoBビジネスであるインテリア事業部門と畳事業部門で構成され、売上高の約75%(2017年9月期)を占める、同社主力セグメントである。

主要製品は下記となる。
・自動壁紙糊付機
・内装工事用テープ
・床材剥がし機
・フィルムラミネート加工機
・コンピュータ式畳製造システム


■②コンシューマセグメント
BtoCビジネスの位置付けであり、コンシューマ事業部門、ソーラー・エネルギー事業部門、三日月サンシャインパーク(売電)により構成される。売上高の約13%(2017年9月期)を占めている。
尚、三日月サンシャインパークは2015年7月に建設された。

主要製品は下記となる。
・葬祭用畳
・太陽光発電システム(太陽光発電システムの販売、施工、アフターメンテナンス)
・メガソーラー発電所(三日月サンシャインパーク:出力1メガワット:兵庫県佐用郡佐用町)での売電


■③インダストリーセグメント
産業機器事業部門、食品機器事業部門から構成され、売上高の約12%(2017年9月期)を占めている。

主要製品は下記となる。
・二次電池製造ライン
・マルチディスペンサー(味噌汁などを定量抽出する装置)


IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


■業績推移
同社の過去の業績推移、今後の業績予想は下記となっている。

2015年9月期 売上高82億円、経常利益3.3億円、当期純利益3.4億円
2016年9月期 売上高87億円、経常利益2.8億円、当期純利益1.7億円
2017年9月期 売上高89億円、経常利益3.9億円、当期純利益2.4億円
2018年9月期(予想) 売上高90億円、経常利益3.8億円、当期純利益2.4億円

着実な増収を続ける中で、利益面については2016年9月期→2017年9月期に大幅な増益を果たした。


■セグメント別損益
各セグメント別の損益は下記となっている。

・プロフェッショナルセグメント
2017年9月期 売上高66億円(前年同期比5.2%増)、営業利益2.3億円(前年同期比19%増)
2018年9月期(予想) 売上高66億円(同▲0.6%減)

・コンシューマセグメント
2017年9月期 売上高11億円(同▲12%減)、営業利益0.7億円(同▲25%減)
2018年9月期(予想) 売上高9.5億円(同▲17%減)


・インダストリーセグメント
2017年9月期 売上高11億円(同3%増)、営業利益1.2億円(同282%増)
2018年9月期(予想) 売上高15億円(同33%増)


総売上の約75%を占めるプロフェッショナルセグメントが同社の主力部門である。ただし利益面で見ると、2017年9月期はインダストリーセグメントの営業利益が前年同期比282%増の1.2億円と急増している。

2018年9月期(予想)について各セグメント別の利益額は開示されていないが、売上高についてプロフェッショナルセグメントは横ばい、コンシューマセグメントは減収を見込む。一方でインダストリーセグメントは前年同期比33%増が予想されており、売上規模でコンシューマセグメントを超える見込みである。


■財務状況について
2017年9月期時点で純資産合計19億円、負債合計56億円であり、自己資本比率は25%となっている。

IPOにおいて4.1億円の資金調達を予定。資金使途の内訳は、設備資金・運転資金・借入金返済となっている。


■今後の注目ポイント