日経平均   22,869.50 円 △ 21.28 円
≪東証一部≫
売買高    13億9,935万株
売買代金  2兆6338億1200万円
値上り銘柄数 1,167 銘柄
値下り銘柄数 844 銘柄
騰落レシオ(25日) 92.70 % ▼ 4.12 %
為替 1ドル=111.63 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

●米国株高や円安を受けて堅調だが上値が重い

米国株が堅調、為替も円安となったことで買い先行となり、節目と見られる23,000円を超えての始まりとなりました。ただ、寄り付きの買いが一巡となると目先的な過熱感や達成感もあり、手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となりました。中国株式市場が始まり、冴えない展開となると手仕舞い売りを急ぐ動きも出て上げ幅をさらに縮小することとなり、一瞬前日の終値を下回る場面もありました。

昼の時間帯もじりじりと先物が売られ上げ幅を縮小し、後場が始まると前日の終値を下回っての始まりとなりました。ただ、軟調となる場面では先物の買い戻しなどが入って切り返し、前場の終値近辺で小動きとなりました。その後も戻りかけては売られ、下値を試しては買い戻されるという展開になりましたが、結局は手仕舞い売りも嵩んで小幅高で終わり、かろうじて8連騰となりました。TOPIXは小幅安となりました。

小型銘柄は底入れ感から幕間つなぎ的に買われるものも多く総じて堅調となりました。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調となりました。先物はまとまった売り買いは少なかったのですが、いったん売りが出ると売り急ぐ動きが出て指数を下押す要因となりました。ただ、大きく持ち高を増やすような売り買いも見られず、総じてみると目先筋の売り買いだけという感じでした。

またも23,000円の壁に押し返されたという形です。さらに上値を買い上がるにはもっと空売りが積み上がるとか、円安に振れるというような直接需給に影響するような材料が必要ということでしょう。海外市場次第ということなのでしょうが、いったんは22,500円~600円水準でを試すような調整もありそうです。

●テクニカル分析

日経平均
大きな陰線となり、ぎりぎりという感じです。22,800円水準を割り込むと調整となるのでしょうし、仕切り直しで今度23,000円を超えてくれば上値を試す動きになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立(現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。