8月も最後ということで夏休みの宿題も仕上げに入っているのでしょう。小学生の日常を描いた漫画の作者がお亡くなりなったということですが、私の友人もがんで亡くなりました。周りを見るとやはりがんで亡くなる方も多く、がん治療を進めている製薬会社などには頑張ってもらいたいものです。株式市場は堅調な地合いが続いているのですが、トルコリラの次はアルゼンチンペソということで新興国通貨の波乱などを見ると本当に世界経済は好調なのだろうかという気にもなってしまいます。
世界的な景気が良いというわけでもなく、アメリカ一極集中ということになると金融市場ではかなり混乱もあるものと思われ、まだまだこうしたVS米国というような図式でのいろいろな波乱はあるものと思われます。まだ日本には直接火の粉が届いていない感じですが、いずれ火の粉を浴びる時が来るということも少し考慮しておいても良いのではないかと思います。日照りの時に洪水の心配をして洪水の時に日照りの心配をするということもたまにはいいのかもしれません。
本日の投資戦略
またもや23,000円の壁に打ち返されたという感じです。上値を一気に抜けてくるには昨年10月のように空売りが積み上がっているとか、為替が大きく円安に振れるとか、追加緩和が行われるというようなことがないと厳しいのではないかと思います。米国でインフレが進んでいる指標が見られた割には米国長期金利も上昇せず、円高となったこともちょっと気がかりです。
昨日は一昨日と反対に日経平均に影響の大きな銘柄が堅調で指数が堅調となりました。引き続き目先的な動きは特に日経平均に影響の大きな銘柄の動きに左右されるということも多いのでしょうが、ETF(上場投資信託)への空売りも少なく、目先の需給要因では買い急ぐ理由も限られそうです。本日は中国株や中国人民元、トルコリラやアルゼンチンペソなど新興国通貨の動きなども気にすることになるのでしょう。
月末のお化粧買いなども期待されるのでしょうが、目先的な過熱感もあり、ここのところ買われていた銘柄等は売り急ぐ動きも出そうです。一方で売られ過ぎている銘柄は引き続き注目され、今朝の新聞で報じられていた「缶詰関連銘柄」などに注目です。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立(現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。