主に飲食店や旅館、店舗、工場などで、前テナントが利用していた設備・什器備品・家具などをつけたまま、売り貸しすることを「居抜き」という。
居抜きで起業する場合、すでにある設備を利用することで初期費用が安く済み、早期開業が望めるなどの利点が挙げられる。また貸し売り側も、設備の始末などで費用を掛けずに済むため、こちらも利点となるようだ。
だが、本当に居抜きはメリットばかりだろうか?こうした居抜き起業と共に、個人商店の在り方を問うのが、現在TV東京で放送中のドラマ25『インベスターZ』だ。8月31日(金)深夜0:52から放送される第8話のみどころを紹介したい。
日本人の2人に1人が「ガンにかかる」理由とは?
第7話の保険回でも触れられていたが、日本人の2人に1人がガンにかかり、3人に1人がガンで死亡しているといわれている。
私たちの体は約60兆個の細胞でできており、その細胞は絶えず分裂することで生まれ変わっていく。細胞分裂をする際は遺伝子を元に“コピー”が行われるが、発ガン物質などの要因で起きた“コピーミス”が「ガン」のはじまりだ。
2016年に「国立がん研究センター」が発表した最新がん統計によると、ガンに罹患する確率が男性なら62%、女性なら46%であった。どうやらこうした統計が、日本人のガン罹患率=2人に1人の根拠となるようだ。
しかし、この統計には落とし穴があった。つまり、私たちはガンに"罹患する年齢"について見逃していたのだ。番組内でも言及していたが、現在50歳の男性が生涯ガンになる確率が2分の1だとしても、70歳までにガンになる確率は20%ほど、80歳までにガンになる確率は41%程度となる。実際2人に1人がガンになるのは80歳を超えてからなので、"寿命"の直前となるわけだ。
前述したようにガンとは遺伝子の問題であり、私たちが長く生きれば生きるほど細胞分裂の間違いが増え、ガンになる確率が上がる。つまり世界的に見ても長寿国である日本は、裏を返せばガンにかかってもおかしくない年齢の(人の)比率が高くなっているのだ。
とはいえ、日本人の死亡率第1位の病気が「ガン」であるのはいがめない。"もしも"の時を考えるのなら、ガンへの正しい知識や用意だけは怠らないようにしたいものだ。
第8話のみどころ
投資部2年の渡辺隆子(柳美稀)は、母親の香里(MEGUMI)がパートを辞め、“居抜き物件”で喫茶店を始めることを部員メンバーに打ち明ける。投資部みんなの意見は「止めさせるべき」。コーヒー業界の現状を見れば、この時代に喫茶店を始めるべきではないというものだ。
しかし財前孝史(清水尋也)だけは肯定するものの、藤田美雪(早見あかり)らは「これは女の問題だ」と一蹴。放課後、女子メンバーだけで香里を説得しに行くことに。ところが「居抜き起業だから心配ない」と香里の決意は固い。本当にリスクは少ないのか?
――個人商店にとって成長と拡大は悪魔の囁きなんだよ!
喫茶店の居抜き開業アリか!?ナシか!?
地方の商店街が“シャッター通り”になった原因こそが、「国の補助金」にあるという第8話。その理由や仕組みとは?次回の『インベスターZ』も見逃せない。(ZUU online 編集部)