日経平均 22,707.38 円 ▼ 157.77 円
≪東証一部≫
売買高 10億8,303万株
売買代金 1兆7989億0600万円
値上り銘柄数 410 銘柄
値下り銘柄数 1,630 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.64 % ▼ 3.44 %
為替 1ドル=110.96 円
市況概況
●円高や貿易摩擦懸念から手仕舞い売りに押されて軟調
週末の米国株はまちまち、為替も落ち着いていたのですが、米国の貿易摩擦懸念などもあって売り先行となりました。軟調な展開となり為替が円高に振れると先週末下げ渋りとなったこともあって手仕舞い売りもあって冴えない展開になりました。ただ、売り急ぐようなこともなく、中国株式市場などを気にしながら軟調ながらも底堅い展開になりました。
昼の時間帯も特に材料はなかったのですが、中国株が冴えない展開となったこともあり、売り優勢となりました。それでも日銀のETF(上場投資信託)買いも期待され、下げ渋りとなりました。後場が始まると日銀の買いが見られないという雰囲気になったことで売り急ぐ場面もあり、節目と見られる22,700円を割り込みました。それでも、為替も落ち着いていたこともあり、22,700円を割り込むと買い戻しも入り、戻りは鈍かったのですが下げ渋りました。引けを意識する時間帯になると戻りの鈍さを嫌気して売り急ぐことになり、再度売り直されるものや朝方から買われていたものに利益確定売りが出て下げ幅を拡大、安値圏での引けとなりました。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調となりました。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調となりました。先物はまとまった売り買いは少なかったのですが、散発的にみられるまとまった売り買いで指数が動かされ、右往左往することもありました。ただ、方向感を持っての売り買いというよりは目先の持高調整の売り買いということで大きく方向付けるようなこともありませんでした。
日経平均に影響の大きな銘柄がしっかりとしていたので、下げ渋りのように見えますが、日経平均の下落以上に下げたという印象です。米国市場が休場となるなかで貿易摩擦懸念などもあって買い難いということなのだと思います。積極的に売り買いを急ぐ材料があるということでもなく、指数先行型の相場という感じで、ちょっとした先物の売り買いに振り回される動きが続きそうです。
●テクニカル分析
日経平均
出会い線で上昇せず今度は下値を試す動きになりそうです。22,700円を割り込むと22,400円~500円水準までの調整もありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立(現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。