自分の夢や目標、やりたいことを実現するにあたって、何かとハードルになりやすい存在が「お金」ではないだろうか。では、お金の不安を払拭し、お金にコントロールされるのではなく、自分がお金をコントロールするためには何が必要なのだろう。
お金をコントロールするために必要な思考について、プライベートバンカーとして超富裕層ビジネスに携わり、『稼ぐ人が実践している お金のPDCA』（KADOKAWA）の著者でもあるZUU代表の冨田に話を聞いた。特集「資本家思考」の第1回目は、自分の稼ぎ力を高める働き方について。（聞き手：押田裕太）
ワークライフバランスの逆転現象「お金で時間を買う」とは？
――「お金で時間を買う」という選択肢が広がりつつあります。具体的に私たちの生活にはどのような変化があるのでしょうか？
お金で時間を買う選択肢が急激に広がり、大きなパラダイムシフトが生まれようとしています。時短家電の登場や家事代行サービス、フードデリバリーといった家事をアウトソーシングできる手段が増えてきたことで、今まで時間がかかっていた家事の時間をお金を掛けることで大きく削減できるようになりました。
ワークライフバランスと言うと、 仕事の時間を減らしてプライベートに時間を費やすという考え方がこれまでの主流でしたが、仕事に時間を使った方が結果的にライフの時間が増えていると充実する、真逆の考え方が正解になるかもしれないパラダイムシフトが起こっていると感じています。
働いてお金を稼ぎ、時間を買うことによって、結果的に自分の中でより優先順位の高いことに多くの時間を使えるようになります。手にした収入で時間を買い、さらにその時間でライフの充実とワークでさらなる収入を生み出すという好循環を生み出すことができるというわけです。この変化の波を乗りこなし一気に前進するか、その波にのまれてしまうのか、それとも波に乗らずに傍観しているだけなのか。
