日経平均 22,664.69 円 △ 291.60 円
≪東証一部≫
売買高 13億4,410万株
売買代金 2兆1171億5900万円
値上り銘柄数 1,058 銘柄
値下り銘柄数 942 銘柄
騰落レシオ(25日) 87.44 % ▼ 2.19 %
為替 1ドル=111.44 円
市況概況
米国株はまちまち、為替も動きは見られませんでしたが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったこともあり、買い先行となりました。相変わらず日経平均に影響の大きな銘柄が目先の持高調整の買い戻しで買われ、日経平均の上昇が目立ちました。前引けで東証一部の上昇銘柄数が下落銘柄数よりも少なかったのに日経平均は大幅高となるなど、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む持高調整も含めての売り買いだけの相場となりました。
昼の時間帯も先物に買い戻しが入って堅調な地合いが続き、後場に入ると一段高となりました。ただ、さらに買い上がるほどの材料はなく、持高調整の売り買いが交錯するなかで最後まで指数に影響の大きい銘柄が買われ、高値圏での引けとなりました。先物主導というよりは日経平均に影響の大きな銘柄の動きを見て先物に売り買いが入るという感じで、指数が先行する形の相場が続きました。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、空売りが少ない分総じて冴えないものが多くなりました。東証マザーズ指数は小幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物はまとまった売り買いは少なく、ロールオーバーを含めた持高調整の売り買いばかりという感じでした。方向感を出すというよりは方向感が出た方に大きく指数を動かす要因となったようです。
引き続き指数に影響の大きな銘柄だけの相場という感じです。買い戻しが入らないものは売られるということで、日経平均は大幅高となりましたが、全く盛り上がりもなく、上昇銘柄も少ない相場となっています。引き続き目先の需給要因だけの相場展開が続くものと思われ、空売りが積み上がっているかどうかだけの相場が続きそうです。
●テクニカル分析
日経平均
下に抜けると思った節目を上に抜けて来ました。ここから上値の節目である22,800円を目指すのか、22,500円水準での値固めとなるか、22,500円~600円水準が上値として再度下値を試すのかということになりそうです。いずれにしても保ち合い相場が続くということになるのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。