我が国が誇る最高峰の教育機関といえば、日本人の多くが「東京大学」を挙げるだろう。ニュースでも耳にするかと思うが、東京大学理科Ⅲ類などはもっとも難関とされており、その偏差値は“80”をも誇っている。

しかし「QS世界大学ランキング2018」によると、東京大学は85カ国に渡るランキングでは28位であった。1位の「マサチューセッツ工科大学(MIT)」をはじめとした上位をアメリカなどの名門校が占め、アジアでは「シンガポール国立大学」が世界11位となったのだ。

資源乏しい日本では、高い技術力と優秀な頭脳こそが最大の資源と言われてきた。これらを活かすヒントが隠されているのが、現在TV東京で放送中のドラマ25『インベスターZ』かもしれない。9月14日(金)深夜0:52から放送される第10話のみどころを紹介したい。

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©「インベスターZ」製作委員会

単純だけど面倒な「不動産」と「動産」

「不動産」と聞かれて、誰もがすぐに思い浮かぶのは「土地」や「建物」ではないだろうか。
 民法86条第1項によると、不動産とは「土地およびその定着物」のことを指す。ここで登場する“定着物”とは、土地の上に定着した物などを意味し、「建物」以外にも栗林や芝生などの「樹木」、「移動困難な庭石」などがあげられる。ちなみに土地の上に“定着”している「土砂」などは、土地そのものにあたる考えだ。

一方、民法第86条第2項では、前述した“不動産以外の物”を「動産」としているため、土地及び定着物ではない物が動産を指すという。つまりこの両者、読んで字の如く「不動産=動かない資産」に対し「動産=動かせる資産」となるわけだ。

しかし、ここで重要なのが「不動産」に“付属”させられている「動産」の存在である。例えば家屋に取り付けられたエアコンなどの「動産」は、実は「従物(じゅうぶつ)」に該当するため、不動産実務ではたびたび問題になるという。

現在では売りに出しても売れない不動産に対し、皮肉を込めて「負動産」とも呼ぶそうだ。登記や民法などでもたびたび目にする「不動産」と「動産」、その違いや区分などをしっかりと確認しておくべきだろう。

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©「インベスターZ」製作委員会

第10話のみどころ

投資部存続を賭けた財前孝史(清水尋也)vs藤田慎司(山本涼介)、その投資3番勝負がいよいよ始まる。初戦は東京を舞台に、藤田繁富(大和田伸也)が有名な投資家を審査員役に招いた「不動産対決」。勝負内容は、財前と慎司が互いに5,000万円の資金で東京の“価値が高くて儲かりそうな”物件を探すこと。

東京での土地勘がない財前は不動産屋へとおもむくが、まず営業マンから紹介されたのはタワーマンションだった。なぜここが優良物件なのか疑問に思う財前。

――ニーズの無い物件は空き家になるだけだ。

一方慎司は、まだ未開発の穴場的な場所はどこかを考えていた。そこで思い付いたのは、地価が安く再開発の可能な街・足立区だったが、慎司はある人形職人と出会う。

ドラマの最後に「鉄道を中心とした金融と住宅流通パッケージの生みの親は?」などの、ちょっとしたクイズが出題される。『インベスターZ検定』と題しているので、おさらいの意味でも挑戦してみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)